地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬
こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。
前回は津軽線廃線跡の活用について、津軽線記念館やレールバイクなど具体的な活用例にも触れながら考えてみました。今月はその続編として、僕がなぜ「リボーン津軽線!」を進めてみようと考えたのか、その背景となっている僕の考える「町の将来の姿」についても少し触れてみようと思います。
■町外からのお客様が教えてくれたこと
僕は2022年11月から海峡の家ほろづきの管理を任されています。海峡の家ほろづきは町外からのお客様を中心に年間700人前後のお客様にご宿泊いただいています。そして僕はご宿泊いただいたお客様とできるだけ会話をしようと心がけています。なぜならば、町外の方々との会話を通して、町外の人から町がどのように見えているか(町の良いところ悪いところは何か)、町の直すべき課題はどこにあるかについて情報収集ができるからです。
会話を通して最も多く聞かれたこと。それは「豊富な食材、他に負けずとも劣らない素晴らしい自然や歴史文化があるのに、それを活かしきれていない」ということでした。
かく言う僕も、2年前までは町外の人でした。当時僕は「今別には『お土産』が少ないな」と感じていました。お土産とは『モノ』はもちろん『コト』つまり体験も立派な『お土産』です。今別には訪れた人が思い出として持ち帰ることができる『モノ』『コト』が欲しいなと感じていたのです。海峡の家で多くのお客様から聞かれたことを言い換えるならば、「豊富な食材、他に負けずとも劣らない素晴らしい自然や歴史文化が、今別に訪れた人が思い出として持ち帰ることができる『モノ』『コト』になっていない」となるのではないでしょうか。
僕は、今別がかつての賑わいを取り戻すための鍵の1つは「思い出として持ち帰ることができる『モノ』『コト』つまり『お土産』を今別に訪れた人に届けること」にあると感じており、みんなで協力しながら『お土産』づくりを進めていきたいと考えています。
■津軽線を町の賑わい創出・復活に活かしたい
さて、リボーン津軽線の話に戻ります。僕は、津軽線は今別を代表する『お土産』になると可能性を秘めていると感じています。近年、古いものや失われゆくものの価値が見直されています。津軽線はこれら古いもの失われゆくものの代表のようにも感じます。このことから津軽線にスポットライトを当て、観光客にもわかりやすい『お土産』になってもらうことで、津軽線はこれからも人々の心に生き続けるものと考えます。
また津軽線の特徴は「点」ではなく「線」であることです。つまり特定の場所1箇所だけでなくより多くのエリアに好影響を及ぼすことができる点で、他の施設とは異なっています。
この特徴を活かして、僕は今別の(かつての?)中心市街地である役場周辺に賑わいを取り戻せないか?と考えています。役場周辺には本覚寺をはじめ歴史的施設や特徴的な建築物が残っています。そして端から端までゆっくり歩いても30分程度とまち歩きにはちょうど良い広さです。
(細かいことですが、ふれあい文庫の前が少しカーブしていて先が見渡せないことも、歩いている人にとっては「この先どうなっているんだろう」と言うワクワク感につなげることができたりします)
津軽線には、その特徴を活かして、このエリアへの誘客ツールとして活躍してもらいたいと考えています。多くの人の思い出が詰まったこのエリアに賑わいが戻れば、きっと観光客はもちろん様々な理由で今別を離れた人にも懐かしんでもらったり、町外に住む子どもや孫が遊びに来た時には、ぶらぶらと散策したくなるエリアになったりするのでは?と考えています。
僕は津軽線の活用「リボーン津軽線!」を考えているとワクワクが止まりません。
様々な人々が津軽線や町の中心部で楽しんでいる情景が目に浮かびます。
ここまでくればきっと「今別に住みたい!」という人も増えてくるに違いありません。
これからも「リボーン津軽線!」の実現に向け、1歩1歩進んでいきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします!
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