町内会の特徴や活動を紹介します。
■藤沢町内会(世帯数96世帯)
藤沢村は、『岩手県中世文書』という本の中にその名が登場し、平内でもっとも古くからある集落の一つと推測されています。
また、浄林寺縁起には「寺の創立は宇田郡平内月館の城主七戸隼人為家の末孫で七戸修理の家臣藤沢城主佐々木右馬允時吉の時である」と、1532(天文元)年頃、藤沢に城があったことが記載されています。(出典:平内町史)
◇Topic! 直売所ふんちゃ
2014(平成26)年、県の進める「人口減少克服プロジェクト」事業の一つ「集落経営再生・活性化事業」のモデル地区に指定。
それから何度も勉強会や話し合いを重ね、2016(平成28)年に野菜や山菜などの無人販売所「直売所ふんちゃ」をオープン。
現在は、住民が井戸端会議に花を咲かす地域の「たまり場」となっている。
◇藤沢城跡
昔、加賀の国から佐々木道与という武士がきて一城を築いた。その子馬之允が跡を継ぎ、孫の右馬允の代に敵に攻められ落城した(年代は不明)。このとき、敵に明け渡すのは不名誉と、城と井戸に埋めた宝に自ら火を放って内童子に逃れたという。
◇Topic! 藤沢獅子舞(平内町民俗無形文化財)
鎌倉中期、時宗の開祖一遍上人が踊り念仏を布教し藤沢村にやってきた。当時の藤沢村は高館や夷館などに豪族が立てこもり争いが絶えなかったが、上人が持ち前の踊り念仏を広めたことから村に争いがなくなり極楽浄土に生まれ変わったと伝えられている。
藤沢町内会では、2016(平成28)年から、笛の練習会や運指表づくりなど、伝統芸能の継承に取り組んでいる。
◆町内会の事業
◇世代を超えて藤沢の未来を考える
藤沢町内会は、藤沢城跡を南に走る本町通りから東西に広がる町内会です。昔から宴会好きといわれる集落で、現在でも八幡宮夏祭りや多世代交流新年会など、子どもから大人まで集まり賑やかに行われます。
他地域との交流にも積極的で、毎年のように町外・県外の集落を訪れ、先進的な地域おこしの取り組みについて学んでいます。
令和5年度は、集落支援事業補助金を活用し、平成28年度から続いている新郷村川代地区との交流会を4年ぶりに開催しました。交流会では川代地区の皆さんに「直売所ふんちゃ」や空き家を利用して取り組んでいる「きのこ栽培」などを見学してもらい、さらなる町内会の事業の発展のために意見交換を行いました。
また、コロナ禍が明けたことから、子ども会の活動も徐々に復活させ、10月28日(土)には令和2年に町内会で製作した「ピザ釜」を囲んでの親睦会、2月10日(土)には旧正月に合わせた「繭玉作り」を開催し、世代間交流を図りました。
藤沢子ども会の伊瀬谷之宣会長は「これから本格的に子ども会の活動を復活させる予定。新しく藤沢に入ってきた世帯の子どもたちにもぜひ参加してほしい。まずは子ども同士の関係性を築き、町内会と連携して、みんなで地域を盛り上げていきたい」と話しました。
集落支援事業に関するお問い合わせは役場 企画政策課 企画政策係(【電話】718-1325)まで
<この記事についてアンケートにご協力ください。>