■「高血圧」を予防しましょう!
血圧が高い状態が続くと常に血管に負担がかかり、徐々に血管を蝕んで動脈硬化が進行します。そして、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる危険な病気を引き起こす可能性があります。
肥満や食塩のとり過ぎ、運動不足、喫煙、多量飲酒などは血圧を上げる要因となるので、生活習慣を見直してみましょう。
◆普段の血圧を知ろう!
◇朝と夜の2回測定する習慣をつけましょう!
高血圧になっても自覚症状がほとんどありません。「健診で血圧がたまたま高めだっただけ」と見過ごしていませんか?
高血圧の診断基準(mmHg)
日本高血圧学会では、家庭血圧と診察時の血圧(診察室血圧)が異なる場合は家庭血圧を優先することを提唱しています。
◇上の血圧?下の血圧?
・収縮期血圧(最高血圧)
いわゆる「上の血圧」心臓が収縮して、最も強く血液を送り出そうとするときの血圧
・拡張期血圧(最低血圧)
いわゆる「下の血圧」心臓がゆるんで、送り出した血液が心臓に戻ってくるときの血圧
◆塩分のとり過ぎに注意!
◇1日の食塩の目標量
男性7.5g未満、女性6.5g未満(日本人の食事摂取基準2020年版より)
◇尿中塩分の割合
摂取目標量相当の方が約1割にとどまり、約半数以上の方は10g以上となっています。
令和4年度平内町国保加入者(40~74歳)の健診結果より
〔減塩のポイント〕
・食卓に調味料を置かない。
・しょう油やソースは小皿にとって少しずつつけるようにする。
・納豆やインスタントスープなどに添付されている調味料は使い切らない。
・めん類の汁は飲み干さない。
・汁物は1日1杯にする。
・漬物、塩辛、佃煮、練り製品など塩分が多い食品を控える。
・香辛料や辛味、酸味を利用する(こしょう、わさび、辛子、レモン、酢)。
・昆布やかつお節などの「だし」をきかせてうま味で食べる。
◆適度な運動をしよう!
・階段を意識して利用し、近所への買い物や外出は徒歩にする。
・掃除や洗濯などの家事をこまめにやる。
・ながら運動をする(皿洗いをしながらつま先立ち、テレビを見ながら脚上げ、歯を磨きながらスクワットなど)。
◆禁煙と節酒
・たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて、血圧を上昇させます。きっぱりと禁煙しましょう。
・アルコールは1日ビール中びん1本(500ml)が適量範囲(女性と高齢者はこの半分)、週2日は休肝日を設けましょう。
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