市では毎年8月6日に行われる広島市平和祈念式に、将来を担う若い人たちが戦争の悲惨さや平和の尊さについての思いを広く伝えられるようになってほしいという願いを込め、中学生を派遣しています。
今年参加した8人の感想文を一部抜粋して紹介します。
「『現実』から『平和』を模索する」
兄の一言がきっかけで広島を訪れ、原爆の恐ろしさを知りました。広島で平和に暮らす人々の日常を一瞬で奪った原爆という「現実」を忘れず、私なりの「平和」を模索して生きていきたいです。
錦田中学校3年 松本隼弥さん
「残された写真」
広島で被爆者の話を聞き、戦争の爪痕の深さを知りました。資料館で見た悲惨な写真の数々は、言葉にできないほど多くの悲しみを物語っていました。今回の派遣によって感じたこと思ったことを多くの人に伝えたいと思います。
南中学校3年 武藤知真さん
「誰のためにもならない戦争」
平和記念資料館で原爆の悲惨さを目の当たりにし、強い衝撃を受けました。核兵器が依然として存在する中、平和な世界を作るため、広島の惨劇、戦争の悲惨さ、平和の大切さを、声を大にして訴えていきます。
北中学校3年 寺澤愛結さん
「記憶を引き継ぎ、伝えていくこと」
1945年、広島に落とされた原子爆弾は、街を一瞬にして地獄に変えました。「忘れられた歴史は繰り返される」という教訓を胸に、派遣を通じて感じたことを多くの人に伝え、戦争、平和について考えるきっかけを作っていきたいです。
中郷中学校3年 古屋里穏さん
「平和と命の尊さを伝える」
平和記念資料館では原爆や戦争の悲惨さに目を覆いたくなりました。また、被爆体験講話では、被爆者のお話に感銘を受けました。日本は被爆国だからこそ、平和の大切さ、命を大切にしてほしいという願いを伝えていきたいです。
北上中学校1年 銀杏田望さん
「広島を後世へと語り継いでいくこと」
焼けた三輪車やボロボロの制服から、当時の恐怖や悲しみに心が痛みました。被爆者の方のお話からは平和を願う強い想いを感じました。広島から目を背けず、声を上げ、行動を起こすことが、世界の平和につながると思います。
中郷西中学校3年 山下うのさん
「真の世界平和を実現するために」
資料館で見た惨状と被爆者の言葉から、日本に原爆が落とされたことを再認識しました。戦争から79年たった今も戦争や核問題は存在します。被爆者の方々の意思を継承し、真の世界平和に向けて身近なことから行動していきたいです。
山田中学校3年 萩原優奈さん
「被爆体験講話をきいて」
被爆者の方の「同じことが2度起きないように命を大事に」という言葉に胸をうたれました。原爆で亡くなった人の分まで、自分の夢に向かって勉強していきたいです。そして広島で学んだことを世界に発信できる人間になりたいです。
日大三島中学校2年 渡辺愛菜さん
問合せ:行政課
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