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自治体の皆さまへ

〔特集〕自治会って必要ですか?~顔なじみのコミュニティー~(5)

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静岡県伊豆の国市


※令和6年度自治会アンケートよりご意見の一部を抜粋
・防災を中心に活動して!
・若い世代も入れるように改革して!
・役員の選出は公平に!
・役員の報酬を増額して!
・住みやすい環境が整えば活動に参加しやすくなる
・役員の負担軽減を!
・災害時のためのコミュニケーションが大事!
・必要な行事の見直しをして!
・女性の役員が毎年いるような組織にしてほしい
・区費・町内会費の収支報告をして!
・行事の参加は任意にして!
・区費を減額して!
・安全と安心が最優先!
・郷土愛を育む機会を作って!
・回覧の頻度が多い!デジタル化して!
・時代に合わせた改善が必要!

とんとんとんからりと隣組(となりぐみ)♪
このフレーズで始まる『隣組』という歌が、80年以上前、日本中で大ヒットしました。
昭和15年の当時、10軒前後を一グループとして、戦時下の物資の供給と配給、空襲での防空活動などを行う『隣組(隣り合っている家同士の組)』が組織されました。これが、現在の自治会(組・町内会)の始まりと言われています。
歌詞にもあるように隣組では、隣の家の格子(玄関ドア)を開けて、回覧板を回したり、災害や防犯で助けられたり助けたりしていました。

時代は変わり、現代はスマートフォンで何でもできて、誰かに会わなくても不便や寂しさを感じないかもしれません。あるいは個人主義的な考えで、地域に無関心な人たちが多くなっているのかもしれません。
しかし、家の周りは荒れ放題で、お祭りのにぎわいもなく、本当に豊かな生活を送れるのでしょうか?災害時に助け合うことなく、一人で生きていけるのでしょうか?

現代の伊豆の国市において、自治会は必要か、という問題提起をした今回の特集ですが、市としてはやはり、自治会なくして、安心感のある生活と災害時の安全を確保することは難しいと考えます。
だから、自治会は、必要な組織なのです。

しかし、今、自治会も、過渡期を迎えている現状があります。アンケートでも、自治会活動を負担だと感じている人がいました。一方で、自治会を良くしていくための提案をしてくれる人もいました。
そして各自治会でも、組織のスリム化やIT技術を活用した効率化など、時代に合わせたアップデートを図っているところもあります。

自治会とは、決して皆さんを縛るものではなく、自由な意思により、ご近所同士が協力し合い、気持ちよく暮らすことができるよう生活環境を整えるための組織です。
主役は、地域で暮らすあなた自身。
あなたも、地域活動に参加して、近所にたくさんの顔なじみをつくり、安心して住み続けられる地域を築いていきしょう。

▽自治会に入っている人
磯(いそ)さんご家族(山木区)
昨年、横浜市から伊豆の国市へ引っ越してきました。近所に同世代の子たちも多く、引っ越したその日には友だちができていました。近くに親戚もいない場所なので、地域のつながりを大切にしたいと思っています。初めて参加した組の新年会は、子連れで参加する家族が多かったので、近所の皆さんと仲良くなるきっかけになったと思います。その後も、防災訓練や納涼祭などに積極的に参加しています。

▽自治会を運営している人
小坂(こさか)美喜(みよし)さん(原木区)
9年前に、名古屋から伊豆の国市へ引っ越してきました。仕事の関係で各地を転々としましたが、土地を買い、家を建てたこの地で、初めて本格的に自治会活動に参加しました。原木区の良さは、昔から住んでいる人も、私のように移住してきた人も、力を合わせて活動する意識が高いことではないでしょうか。「遠い親戚より近所の他人」。そんな関係が、地域に反映されているのだと思います。

▽自治会に関する相談
自治会に加入したい、自治会について聞きたいなど気軽にご相談ください!

問合せ:協働まちづくり課
【電話】055-948-1412

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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