武田(たけだ)友良(ともよし)さん
伊豆の国市 歯と口腔の健康づくり推進委会 会長
■口の中も、車も、大切なのはメンテナンス
「歯周病検診受けてますか?」という質問の投げかけから始まり、歯や口の健康について分かりやすく語ってくれた『歯と口腔の健康づくり推進委員会』会長の武田さん。この委員会は「80歳で20本以上自分の歯がある人を増やす」8020(ハチマルニイマル)運動をもとに、市民がおいしく楽しい食事をし、健康的な生活を送ることを目標に活動しています。
普段は自動車整備会社の代表である武田さんが健康に関心を持ち始めたのは、2年前に父親から自動車整備会社を継いだ時。会社の責任を果たすには、まずは体が健康であることが大切だと気付きました。歯と車には共通点がないように思えますが、「車を長持ちさせるには整備が不可欠。歯も同じで、毎日の歯みがきや定期的な検診とクリーニングが、自分の歯を長持ちさせる」と武田さんは話します。
委員会は、紙芝居やクイズ、歯のマスコットキャラクター『ハーミー♡』などを活用しながら、啓発対象の年代別に三つの部会に分かれて活動しています。武田さんが所属するのは65歳以上が対象の第三部会。高齢者施設や地域のサロンに足を運ぶとよく耳にするのが「若いころからしっかり予防しておけばよかった…」という言葉。武田さんは、日々の予防の効果が出るまでに長い年月がかかることを理解してもらうことが、啓発活動の課題であると感じています。「むし歯や歯周病に気付いた時には、手遅れになっていることがほとんど。普段から自分の口の健康を意識し、少しの変化も見逃さないでほしいです」。
武田さんは今日も、歯ブラシと工具の二刀流で市内を駆け回ります。
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