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〔特集〕伊豆の国の文化財を知ろう こんなにすごい伊豆の国「史」其の弐(1)

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静岡県伊豆の国市

私たちの暮らす伊豆の国市は、さまざまな時代で、歴史の重要な舞台になった地域であり、近隣市町では群を抜いている『文化財の宝庫』なのです。
今回は、ごく一部ですが、それらの文化財をご紹介します。

ステージ1


1万数千年前に始まった縄文時代は、人々が集落を形成し始めた時代です。当時の人々は、森の恵みである木の実や山菜を採ったり、シカやイノシシを狩って生活していました。三福や田京にある縄文遺跡からも、当時の営みを物語る多くの土器、土偶、石器などが出土しています。


紀元前3世紀頃には、稲作中心の弥生時代が始まり、紀元後2〜3世紀に栄えた山木遺跡からは、貴重な木製品が発掘されました。しかし現在、これらを適正に温湿度管理しながら公開できる施設がないため、中央図書館の特別収蔵室で大切に保管しています。


紀元後3世紀頃に始まった古墳時代は、大和朝廷の勢力が全国に広がった時代です。朝廷があったのは、大和(現在の奈良県)や河内(現在の大阪府)辺りでしたが、北江間や多田の出土品からも、朝廷と伊豆の国市のつながりや、当時の人々の精神世界を読み取ることができます。

ステージ2

武士は、平安時代後期から台頭してきたと言われますが、歴史上初めての武家政権を確立したのは、この地にゆかりのある源頼朝です。
伊豆の国市には、鎌倉幕府を支えた北条氏の館跡や寺院である北条氏邸跡(円成寺(えんじょうじ)跡)や願成就院、室町時代の足利政知(まさとも)の伝堀越御所(でんほりごえごしょ)跡など、中世の史跡が数多くあり、まさに、東国動乱の要の地であったと言えます。

ステージ3

韮山高校・韮山中学校周辺一帯は、戦国時代はじめに伊勢(いせ)宗瑞(そうずい)(北条早雲)が伊豆を平定した際に整備し、自らの本城にした韮山城跡があります。またこの城は、約百年後の豊臣秀吉による小田原攻めでは、4万人以上の豊臣軍を相手に、約4千人の兵で立てこもり、3カ月以上耐えた名城でもあります。

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