富士宮市は、数多くの文化財が点在する歴史のまちです。まちの魅力的なスポットを訪ね歩き、身近に見て・触れて・感じてみませんか。
■[大宮西地区]湧玉池
湧玉池は、玉が湧くように水が湧く様子から名付けられたと考えられており、もとは上流を湧玉池、下流を御手洗川と呼びました。
昭和12(1937)年に「史蹟名勝天然紀念物保存法」の天然紀念物に仮指定されると、上流を上池、下流を下池、合わせて「湧玉池」と呼ぶようになりました。
室町時代以降、庶民の富士参詣※1が盛んになると、御手洗川は参詣者の水垢離※2をする場所として使われました。
戦国時代、今川氏真※3が書いた定書※4に「下池は日常的な洗い物などで汚してはいけない場所、上池は生き物を殺して穢してはいけない場所」と書かれているほか、江戸時代に描かれた境内図に、上池に影向石(神仏が降り立つ石)が描かれていることから、富士山の神を祀る浅間大社の信仰において、湧玉池がとても重要な場所であったことがわかります。
※1 富士山に登り修行やお参りをすること
※2 心身を清めること
※3 今川氏12代当主の戦国大名
※4 戦国大名が出した法令や規則
◇出張展示 「富士山振興の拠点となる湧水」-湧玉池が育む豊かな生態系-
日時:11月1日(金)~7日(木)
場所:市役所1階市民ホール
■歩く博物館 H西コース《大宮西地区》旧大宮町西地区をめぐるコース
市役所6階文化課、郷土資料館(文化会館内)、出張所または市公式ウェブサイトなどにあります。
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