このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします
■あなたは大丈夫?身近な病気を知ろう
◆若年性認知症
認知症は高齢者が多く発症する病気ですが、65歳未満の働き盛りの世代でも発症することもあります。
若年性認知症の発症年齢は、平均54.4歳で、約3割の人は50歳未満で発症しています。
発症者は男性に多く、ほとんどの場合、初期症状が出ても、更年期障がいやうつ病などの病気を疑い、相談や受診までに時間がかかります。
働き盛りの世代の人が発症するため、仕事に支障が出たり、配偶者が介護を理由に離職するなど、経済的に大きな負担がかかります。さらに親の介護と重なると、本人や家族の生活に大きく影響します。
▽最近、こんなことはありませんか
・頼まれた仕事を忘れる。
・小さなミスが増えた。
・できていたことができなくなった。
・集中できなくなった。
・趣味などへの意欲がなくなった。
・部屋に閉じこもるようになった。
・よく眠れなくなった。
・いつも通る道で迷う。
・「運転が荒くなった」と言われた。
◇何かおかしいと感じたら
認知症は、初期段階で発見し、適切な治療や支援を受けることで、進行を遅らせたり、症状を改善させることができます。
また、専門の相談窓口へ相談することで、仕事を継続したり、手当の支給を受けるなど、金銭面での支援につながる場合もあります。
今後の生活に備えるためにも、一人で抱え込まないことが大切です。
▽働いている人は
会社の上司や人事担当者、産業医などに相談してください。
※働くことに不安を感じても、すぐに退職せず、まずは医療機関を受診したり、職場に相談しましょう。配置転換や職場の理解などによって、働き続けることができたり、受け取る手当や年金の額が変わる場合があります。
▽かかりつけ医がある人は
かかりつけ医に相談してください。
▽かかりつけ医がない人は
気になることや、困っていることがある場合は、地域包括支援センターへ相談してください。
保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーなどがサポートします。
・富士宮市地域包括支援センター
【電話】22-1591
場所:弓沢町150(市役所1階高齢介護支援課内)
・北部地域包括支援センター
【電話】54-1092
場所:上井出1285-1(特養しらいと内)
・富士根地域包括支援センター
【電話】21-3611
場所:小泉1854-3(障がい者福祉センター小泉敷地内)
・南部地域包括支援センター
【電話】23-3328
場所:星山1058(特養星の郷内)
・中部地域包括支援センター
【電話】29-7808
場所:淀川町35-15(デイサービスセンターいちばん星内)
・西部地域包括支援センター
【電話】67-0001
場所:大鹿窪143-1(特養百恵の郷内)
◇正しい理解と気持ちに寄り添ったサポートを
認知症の症状が現れ始めても、すぐに全てが分からなくなったり、できなくなるわけではありません。
家族や身近な人が、認知症について正しく理解し、気持ちに寄り添ったサポートをすることで、仕事を続けたり、家事や地域での活動を続けることができるようになります。
▽対応のポイント
・責めたり否定すると、本人は孤独感を感じたり、混乱してしまいます。少し時間を空けるなど、本人の気持ちが落ち着くのを待ちましょう。
・本人の気持ちを優先し、見守ることも必要です。特別扱いをせず、できるだけこれまでと同じように接しましょう。
・成功体験の積み重ねが自信や意欲につながります。「できないこと」をサポートし、「できること」は本人に任せましょう。
《冊子紹介》認知症を知りたいあなたへ
▽はじめの一歩
「認知症かも」と不安に感じたとき、どうすればよいのかわかります。
▽住み慣れた富士宮市で暮らし続けるヒント
認知症と診断された後、生活に必要なことがわかります。(10月1日(火)から配布します。)
冊子は、市役所1階高齢介護支援課、地域包括支援センターまたは市公式ウェブサイトにあります。
【HP】トップページ→市民の皆さんへ→健康・福祉→認知症→認知症への取り組み>パンフレット
■日常生活でちょっとした工夫を
認知症の症状が現れると、物忘れが増えたり、大切な物をなくしてしまうことが多くなります。少し工夫するだけで本人が安心して生活できるようになります。
▽本人の状態や気持ち
・なぜなくしてしまったのかと落ち込む。
・自分に限ってそんなはずはないと思う。
・どこにしまったのか教えて欲しい。
・鞄やポーチなど、いつも身に着けるものに、鍵をくくり付ける。
・見やすい場所に日めくりカレンダーを貼り、日にちや用事を確認できるようにする。
・普段よく使うものは決まった場所にしまい、しまう場所を一緒に確認する。
・玄関などに、その日の用事を大きく貼る。
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