健康ふじ21計画3は、「すこやかにくらしつながる富士市」を基本理念に、健康寿命の延伸を目指し、様々な取組を推進しています。
その中でも、近年増加傾向にある「大腸がん」と「肥満」について対策の強化を図っています。
◆知っておきたい「大腸がん」
この20年間で、「大腸がん」で亡くなる市民は増加傾向にあります。
「大腸がん」の県内死亡率を100として比較した場合、富士市は男女とも100を超えています。全国平均と比較しても同様であることから、富士市は「大腸がん」で亡くなる人の割合が高いと言えます。
※指標は、年齢構造の影響を取り除いた数値。
▽富士市の大腸がん標準化死亡比(平成29~令和3年)
◆大腸がん検診を受けましょう!
大腸がんは、早期に発見し、治療することで、治る可能性の高い病気です。
しかし、死亡率は依然として高い状況です。これは、大腸がん検診の受診率が低いことが一因と考えられています。
富士市のがん検診は、市が費用の7~8割を補助しています。
受診するには、「富士市がん検診等受診券」が必要です。受診券は、毎年4月下旬に対象の人へ郵送しています。お手元に届いている人は、ぜひ、この機会に受診しましょう。
▽令和6年度富士市大腸がん検診
受診方法:
(1)個別健診…実施医療機関
(2)集団検診…地区まちづくりセンター・フィランセ
実施期間:
(1)令和7年2月28日まで
(2)令和7年2月4日まで
内容:便潜血検査(2日分の便)
対象:37歳以上の人
費用:700円(容器代300円を含む)
※今年度に41歳になる人は無料。
大腸がん検診の受け方など、詳しくは、受診券と同封の「がん検診ガイド」または市ウェブサイトをご確認ください。
◆富士市のお達者度が延びました
お達者度とは、「65歳から元気で自立して暮らせる期間」のことです。死亡率や要介護割合を用いて、平成24年度から静岡県が独自に算出し、公表しています(データの公表は令和5年度で終了しています)。
令和2年の富士市のお達者度は、男性が18.32年、女性が21.55年で県の平均にはわずかながら届きませんでした。
しかし、平成21年の統計開始と比較すると、男性は1.79年、女性は1.44年延びています。これは県内35市町中の「変化の伸び」で比較すると、男性は4位、女性は6位と高い改善傾向が見られました。
◆8時だよ!のみ食い終了~いつ食べるかが肥満への分かれ道~
近年は生活の多様化により、夜遅くまで活動している人が多く、スーパーなども24時間営業のところが増えています。そのため、夜遅い時間に飲食する人や、飲食せざるを得ないと思っている人が少なくありません。
自分の食生活について、見つめ直してみませんか?
▽夜遅い飲食が、体調不良の原因かも…?
・朝ごはんが食べられない…
・お腹周りが気になる…
・寝ても疲れが取れない…
・体重が増えた…
・胸やけがする…
・胃がもたれる…
このような体調不良は、夜遅い飲食が影響しているかもしれません。
身長と体重のバランスをみる体格指数(BMI)では、25以上の数値を肥満と定義します。40歳以上が受診する特定健診の結果をみると、肥満に該当する人は、肥満ではない人と比べ“就寝前2時間以内に夕食を食べる割合が高い”という特徴がありました。
また、富士市は県全体と比べ、就寝前2時間以内に夕食を食べる人の割合が高いことが分かっています。この習慣が関連しているのか、肥満者の割合も高い状態が続いています。
BMIの求め方は、
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)です!
例えば…
体重64kg、身長160cmの人は、
64kg÷1.6m÷1.6m=BMI25
になります。
◆8時までに食べよう夜ご飯運動
市では「8時までに食べよう夜ご飯運動」として、夜遅い時間の飲食を減らす呼びかけを行っています。
「夜8時でのみ食い終了なんて無理!」と思っていませんか?次のヒントを参考にしてみましょう。
・帰宅時間が遅くなってしまう人
出かける前に食べる、または2回に分けて食べる
・夜勤などで夜8時以降に仕事している人
夜食は合計400キロカロリーを目安に栄養バランスが偏らないように食べる
問合せ:健康政策課
【電話】0545-64-9023【FAX】0545-64-7172【メール】ho-kenkou@div.city.fuji.shizuoka.jp
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