毎日誰もが出している「ごみ」。
ごみはどうやって処理されているのでしょうか?また、どうして分別が必要なのでしょうか?
今月号では、町のごみ事情をご紹介します。
◆町のごみ事情
皆さんが排出したごみを処理する施設をご紹介します。
小山町と御殿場市は、広域行政組合として「富士山エコパーク」を整備しました。富士山エコパークには、可燃ごみを処理する「焼却センター」と、不燃ごみ、資源物、粗大ごみなどを処理する「再資源化センター」があります。
令和4年度、小山町と御殿場市のごみの年間処理量は、焼却センターで約34万トン、再資源化センターで約3千4百トンでした。そのうち小山町からは、可燃ごみが約5千4百トン、可燃以外のごみが約493トン排出されました。
小山町は、令和5年度の塵芥(じんかい)処理費として約1億7千万円を負担し、家庭から出るごみの処理を行っています。
▽見学に行こう
施設の中は見学ができ、ごみ処理の様子などを見ることができます。
また、自然と調和したごみ施設となっています。
◆リサイクルされています
焼却センターでは、可燃ごみを燃やす熱で発電を行い、施設内の電力として利用しています。余った電気は売電しています。
また、焼却灰は資源化され、路盤材やブロックとして利用されます。
再資源化センターや中間処理施設に搬入された資源物は、中間処理後に再利用されたり、新製品を作るための材料となり新たな製品に生まれ変わったりします。
▽ごみの出し方Q and A
Q.ごみは何時までに捨てればいいの?
A.収集日の朝8時までに出してください。前日の夜や時間を過ぎてからは出さないでください。
Q.どこのゴミステーションに出してもいいの?
A.利用できるゴミステーションはそれぞれ決まっています。お住まいの地区の班長さんなどに確認してください。
Q.ゴミの分別の仕方がわからない!
A.町で発行している家庭ごみガイドブックをご覧ください。また、小山町公式LINEは、捨てたいゴミ名を入力すると分別の仕方を回答してくれます。
◆なぜ分別が必要なの?
1.限りある資源を大切に使うため
適切に分別することで、より多くの原材料となり、新たな製品へ生まれ変わります。
2.地球温暖化防止のため
分別せずに可燃ごみが増えると、その分CO2(二酸化炭素)の排出量が多くなり、地球温暖化が加速します。可燃ごみが減った分だけCO2は削減されます。
3.ごみ処理の安全確保のため
高圧ガスは爆発や火災の原因になります。
また、不燃物は手作業で再分別するため、刃物などは紙に包んで処分してください。
▽Interview 廃棄物減量等推進員さんの活動
[活動の感想]
日々、ごみステーションなどのパトロールや分別の指導を行っていますが、ごみの分別を推進するには、「住民とのコミュニケーション」が大切です。分別ができていないときには、ただダメと伝えるのではなく、マニュアルを用いて、相手の理解が得られるまで根気よく説明します。最近は外国人も多いので、心からのコミュニケーションが必要です。2007年から活動をしていますが、今では地域の人たちに分別について質問されるようになりました。「ごみのおじさん」なんて呼ばれることもあります。
[皆さんへお願い≫
・家庭ごみカレンダーを参照して分別方法を再確認しましょう
・指定袋を購入したタイミングで記名をしてしまいましょう
[今後の目標]
ステーションを管理するに当たって、定量的に評価できる指標を作り、利用者が理解・納得できる管理をしていきたいです。また、他地域とも問題を共有し、町全体をよくしていきたいと思っています。
藤曲区推進員 山本 幸雄(ゆきお)さん
※廃棄物減量等推進員…町のごみ減量化・資源化・環境美化について、意識の高揚を図るために、町長から委嘱されている人たちです。
◆家庭ごみは減っている
町で排出されるごみの量は毎年減少しており、1人当たりのごみ排出量も減少しています。
平成27年度に指定ごみ袋制度が導入される前の平成26年度実績で1人当たりのごみ排出量は1,130gでした。この年と比べると令和4年度実績では▲202gとなりました。
町は1人当たりのごみ排出量850gを目標としているため、引き続きごみの減量化にご協力ください。
◆今日からできる!ごみ減量化のポイント
○生ごみは水分を絞ってからごみ袋へ。
○古着やぬいぐるみ、食品トレイは、町内6か所の回収ボックスへ。
回収ボックス設置場所:
・役場
・総合文化会館
・各支所
・足柄コミセン
・健康福祉会館
○余った食品は、賞味期限が切れる前にフードドライブで寄付しましょう。
問合せ:くらし環境課
【電話】76-6130
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