町内小学校のプールは建設から50年以上が経過し、経年劣化による腐食や機械設備の老朽化による故障などが多発し、その都度応急的な修繕などの対応を講じていますが、抜本的な対策が急務となっています。
全てのプールを大規模改修、または再整備すると莫大なコストが必要です。そこで町内5つの小学校のプールを集約化して町民の皆さんも快適に利用できる屋内温水プールとして整備することにより、町内の教育環境やスポーツ環境を充実させ、健康づくりを推進することを目指します。
本年2月には、行政、子ども・子育て、教育、スポーツ、健康福祉、議会、地域団体などの関係者による意見交換会を開催し、様々な意見をいただきました。
子どもたちだけでなく誰もが利用できる温水プールは、町民の新しい交流拠点になることも期待されています。
今後、基本計画の策定に向けて、詳細な内容を検討していきます。
1.小山町のプールの現状
・公営のプールは5つの小学校の屋外プールのみ
夏季の短期間のみ水泳授業を実施している。夏休み期間中は、町民プールとして使用しているが、利用できる日数が少ない。
・小学校プールの老朽化
老朽化に伴い修繕費や維持管理費がかさみ、再整備には莫大な費用がかかる。
・プールの施設管理(人的負担)
各プールの維持や安全管理など教職員の負担が大きい。(全国的な課題)
2.小山町のプールの課題
・小学生の水泳を学べる機会の増加が必要
・町民の健康づくりのために有効なプールが必要
・効率的、効果的なプール整備・運営が必要
・教職員の働き方の改善が必要
・設置費用、運営および維持管理費用が多額
3.温水プールの設置目的
・プールの通年利用化による子育て・教育環境の改善、町民の健康増進
・子どもの水泳能力、体力の向上
・プールの集約化(5か所を1か所)による維持管理費の削減、学校の負担軽減
4.温水プールができるとどうなるの?
・みんながいつでも利用できる!
天候や季節に左右されず、学校の授業、水泳教室、運動と健康づくりなど、幼児から高齢者まで幅広い世代で利用できるようになります。
・ニーズに合った利用ができる!
水泳に必要な機能のほか、幼児・低学年が安心して利用できる浅いプール、水中歩行用の設備、リラックス効果のある施設など、皆さんが求める健康づくりやレクリエーションなどのニーズに合った楽しみ方が可能です。
・フレイル予防ができる!
体に負担の少ない水中トレーニングを行うことができ、無理なく体力の向上が見込め介護予防につながります。
・小学校の水泳授業が充実できる!
天候の制約を受けることがなく、年間を通した水泳授業が可能となる上、プロによる指導も受けられるなど、小学校の水泳授業が充実します。
・教師・保護者の負担が軽減できる!
各校でのプール管理業務がなくなり、プロの指導により水泳授業の負担も軽減します。学校からプールへの送迎も施設側が行うことで、校務も軽減できます。
5.プールの設置及び運営方法
施設建設に当たっては、民間事業者のノウハウによる効果的な運営が期待できるPFIなど公民連携の手法を検討していきます。国の補助金や施設集約化による有利な起債を活用するなど、町の負担が少なくなる事業手法を検討していきます。効率的な小学校の水泳授業の実施方法についても検討していきます。
問合せ:企画政策課
【電話】76-6133
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