■自分らしい制服の組み合わせ
制服の男女兼用化や組み合わせ自由化をする学校が、全国で増えています。市内でも近年、中学校・高校でさまざまな選択肢が増えており、自分らしい制服の組み合わせを自分で決めることができたり、機能性を求めたりと、制服の自由度は広がりつつあります。
時代の変化とともに、移り変わってきた制服。皆さんの学生時代の制服は、どんな制服だったでしょうか。
▽市内高校のスラックス導入時期
■パートナーシップ宣誓制度
世界では、同性間の婚姻を認める国が30カ国を超え、それとほぼ同等の代替制度を含めると60カ国以上にのぼります。日本では、法的効力はないものの同性パートナーの権利や立場を保証し、性の多様性への理解を進める取り組みとして「パートナーシップ宣誓制度」の導入自治体が増えています。
静岡県でも、令和5年3月から導入され、島田市も宣誓可能地域となりました。このように、ジェンダーの平等や性の多様性に対する社会的な理解を広める動きが加速しています。
問合せ:静岡県男女共同参画課
【電話】054-221-3363
■相談窓口
▽ふじのくに電話相談
本人だけでなく、家族、友人、職場や学校の関係者も相談できます。秘密厳守、匿名可、相談無料です。専門員が対応するので、安心してお電話ください。
【電話】0120-279-585
対象:県内在住・在勤・在学の人
日時:毎月第一火曜日・第三土曜日 午後6時〜10時
問合せ:静岡県男女共同参画課
▽よりそいホットライン
【電話】0120-279-338
・チャット相談
お困りの人へ、相談員がチャットで情報を提供します。
内容:同性愛や性別の違和感、カミングアウトなど、性的指向や性自認に関すること
返答時間:水・金・日曜日 午後4時〜10時
問合せ:(一社)社会的包摂サポートセンター
■「多様性を認め合う社会」をテーマに、高校生にイラストを制作してもらいました!
島田高校美術部1年
落合美紀(おちあいみき)さん、仁藤 雅(にとうみやび)さん、一言奈菜(ひとことなな)さん、田村真桜花(たむらまおか)さん、大石莉央(おおいしりお)さん
背景には多様性を表す色を取り入れ、メイクを楽しむ男性を描きました。蝶のように自由に羽ばたき、自分らしく生きられる社会をイメージしています。
※イラストは本紙をご覧ください。
■はじめの一歩は”知る”ことから
長い間、異性愛者であることを前提とする教育や社会の慣習が続いてきました。近年ではLGBTの話題が多く取り上げられるようになり、言葉の認知度は高まりました。それを自分ごととして捉えることができる人は、まだ多くありません。関心がある人でも、当事者に出会ったことがない、当事者に対する配慮の仕方や打ち明けられた時の対応が分からない、という人もいるでしょう。性の多様性に関して、広くその言葉や意味を届ける必要があります。それは、理解を広め、誰もが自由に個性を表現できる土壌となります。
加えて、LGBTQだけではなく、他者に対して性的魅力を感じなかったり、恋愛感情を持たなかったりする人がいることも、忘れてはいけません。恋愛感情を持たない人以外でも、恋愛や性に関する話題には触れたくない、という人もいます。
インタビューを通して、今回紹介した永田さんのように、自分らしく生き生きと過ごしている当事者がいることも、ぜひ知ってもらいたいと思います。大切なことは、地域に住む一人一人が、互いの個性を認め、尊重し合うこと。これまで知らなかった性の多様性について、「知る」人が増えることが、はじめの一歩となるのではないでしょうか。
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