私たちの暮らしに欠かすことのできない医療。限られた資源を必要な所に届けるために、私たちにできることを考えてみませんか。
■数字で見る医療の現状
2020年の本市を含む志太榛原医療圏は、人口10万人あたりの医師数が176.8人。全国や静岡県の平均と比較しても、少ないのが現状です(下グラフ参照)。救急医療を必要とする人へ確実に届けるため、日頃の病院へのかかり方や、救急利用について考えてみましょう。
▽人口10万人あたり医師数の推移(地域別)
※第9次静岡県保健医療計画から
▽島田市地域医療を支援する会
矢澤豊次郎(やざわとよじろう) 代表
当会は限られた医療資源を守るため、15年前に自治会や市民有志によって設立されました。安心して暮らせる医療と介護の環境づくりに寄与することを目的に、医療学習会や啓発活動などを実施しています。市では「島田市地域医療基本条例」が制定され、行政・医療機関・市民の役割が明文化されています。
市民の皆さんにおいては、医療の現状を知ってもらうとともに、救急外来や救急車の適正利用にご協力ください。健康は医療・介護の負担を軽減させるだけではなく、人生を明るくします。皆さんがいつまでも元気でいられるような情報を、今後も発信していきます。
■私たちにできる6つのコト
・病院などのかかり方を見直そう
夜間の救急外来などへの「コンビニ受診」は控えましょう。
・かかりつけ医を持とう
日常の健康を相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう。
・医療従事者に感謝の気持ちを
いつも真剣に取り組んでいる医療関係者に、感謝しましょう。
・救急車の利用を見直そう
本当に必要な救急車の要請か、いま一度考えることも大切です。
・子どもの病気について正しい知識を学ぼう
子どもがかかりやすい病気を知り、受診目安を把握しておくと安心です。
※「乳幼児の症状別受診の目安」市立総合医療センターなどで配布中
・医療・介護について学ぼう
誰でも参加可能な医療学習会を、年に5回開催しています。
※医療学習会開催の情報はこちら
※詳しくは本紙をご覧ください。
■地域医療基本条例
市全体で医療課題を解決し、将来につながる地域医療体制を作っていくために、平成29年3月に施行しました。
条例では、市民、医療機関、行政の役割を示しています。それぞれの役割を果たし、お互いに連携・協働しながら「地域医療体制」を支えていきましょう。
※詳しくは市ウェブサイトをご覧ください
問合せ:健康づくり課
【電話】34-3282
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