市内には、日々の地域での活動を通して、私たちの安全・安心を支えてくれている人がたくさんいます。
今号では、そんな「地域の守り人」の中から、消防団員と交通指導員にスポットを当て紹介します。
■地域の守り人case.1 消防団員
市消防団は、明治時代に大火の際の「火消し」として各村の有志により編成され、歴史を積み重ねてきました。今日では、火事や災害に対する活動のほか、行方不明者の捜索、イベントでの警備、火災予防のための啓発活動などを行っています。今後、大規模災害などが起こる可能性があり、日常的に地域に根ざした活動を行っている大勢の団員がいる消防団は、社会に対して大きな役割を担い続けます。
全国的に団員数が減少の一途をたどる中、市消防団も5年間で33人減少(現在、条例定数396人のところ342人で活動)しており、このままでは存続が危ぶまれます。
市では慣例などを見直し、団員の負担軽減や処遇改善を推進し、活動しやすい消防団を目指しています。消防団活動は、地域の安全と住民の命や財産を守るやりがいのある活動で、そこで得た知識や経験はかけがえのないものとなります。仲間と一緒に地域に貢献しませんか。
▽市消防団の年間の主な活動
●消防団の報酬など
(1)報酬
◇年額報酬
日常的な活動に対して支給される報酬です。階級に応じて金額が変わり、団員は1年当たり36、500円です。
◇出動報酬
災害や訓練、警戒などへの出動に対して、下表の通り支給される報酬です。
(2)退職報償金
勤務年数及び階級に応じて、退職報償金が支給されます。
(例:1年間団員として活動した場合40、000円。5年間団員として活動した場合200、000円)
(3)その他
◇富士山Gコイン進呈事業
今年度新たに始めた制度です。新入団員世帯に30、000ダラー、現役団員世帯に10、000ダラーを進呈します。
◇消防団サポート事業
◇運転免許取得補助金制度
●消防団員QandA
Q:消防操法大会(査閲大会)へ出場するため、早朝に厳しい訓練をしていると聞いたことがあります。
A:市消防団が所属する駿東支部では、今後、消防操法大会(査閲大会)は開催しないことになりました。そのため、大会のための早朝訓練は行なっていません。ただし、実際の災害発生時に的確に対応するために必要な訓練は行っています。
Q:強制的に親睦活動などに参加させられるイメージがあります。
A:チームワークを高めるなどの目的で、親睦活動が行われることがあります。現在は参加や席上での行いについて、無理に勧めるようなことはありません。個人の意思を尊重し、活動しています。
Q:火災が発生した時に、必ず行けるとは限らないのですが。
A:仕事の都合などで、行けない場合も当然起こり得ます。また、火災現場に行けなくても、詰所で後方支援を行うなど活躍の場があります。
問合せ:消防本部警防課
【電話】83-8151
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