■里親を知る
家族と一緒に生活することが出来ない子どもを家庭に迎え、安全で安心できる環境で育てる人のことを「里親」と呼びます。
里親は、戦後の街に溢れた孤児を救うため、昭和23年に施行された児童福祉法(以下、法)に規定されたことにより生まれました。国が要保護児童を社会的養護の中で育てていくという意思を示した制度の一つです。
◇施設養育から家庭養育に
平成28年の法改正では、要保護児童を、原則として里親などの、家庭と同様の養育環境で育てる方針が定められました。このことは、国として要保護児童の養育を、施設から家庭中心に行っていく方針転換の意思を示したものと言えます。現在、里親委託率は上昇しており、今後も支援が充実していくことが予想されます。
◇なぜ里親なのか
里親などの家庭養育が重視される理由の一つが、子どもの成長過程にあります。子どもの人格形成のためには、幼少期から信頼できる特定の大人と愛着関係を築くことが大切です。子どもはその関係の中で、心の健康だけではなく、他者との関わりや、自分の将来の家庭像を学びます。
里親家庭は、大人との愛着関係を築きやすいことから、子どもの成長に非常に効果的であると言えます。
◇里親のカタチ
里親には大きく分けて4つの種類があります。いずれも親権は発生せず、法律上の親子関係とはならない点が、養子縁組制度とは異なります。
◇里親への経済的支援
里親には、経済面でも様々なサポートがあります。一時的に子どもを預かる趣旨の養育里親と専門里親には、里親手当が支給されます。
問合せ:子育て支援課
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