名称:旧岸邸(国登録有形文化財)
所在地:東山
旧岸邸は、元内閣総理大臣の岸信介が晩年を過ごした本邸で、昭和44年に建てられました。
東京から当市に移り住んだ岸信介は、この邸宅から東京へ通い、また多くの政治家たちが訪れました。そして、昭和62年に当市で生涯を閉じました。
市は、平成15年に遺族から寄贈を受け、平成21年から「東山旧岸邸」として公開しています。伝統的な数寄屋建築の美しさと、現代的な住居が持つ合理的な機能が見事に融合したこの邸宅は、建築家・吉田五十八晩年の代表作のひとつと言われています。
建物は、1階の居室や和室などから四季折々の庭を楽しめる「来客に対応する空間」と「サービスを提供するための厨房などの空間」、2階の「プライベートの住空間」の3つからなり、各部屋には、それぞれに意匠や工夫を取り入れています。
◎吉田 五十八(明治27年〜昭和49年)
近代数寄屋建築の祖とされる建築家です。東京美術学校(現・東京藝術大学)で建築を学び、その後は欧米を遊学しました。他の作品に、吉屋信子(小説家)邸、鏑木清方(かぶらききよかた)(日本画家)邸、成田山新勝寺などがあります。
【御殿場資料館】
市ホームページ内にある文化財などを紹介するデジタルミュージアムです。詳しくはこちらをご覧ください。
※広報紙P.10に二次元コードを掲載しています。
問合せ:社会教育課
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