市には、5つの財産区が存在しています。ここでは、設置から70年を迎える財産区の歴史や特色などを紹介します。
◆財産区とは
地方自治法の規定に基づき、市町村の中にある特定の区域が財産または公の施設を持っている場合、その財産の管理または処分を認められた特別地方公共団体です。
産区は全国に3、930(令和5年4月時点)あり、県内だけでも各市町に99(令和6年4月時点)存在します。
当市においては、昭和30年2月11日の御殿場町、富士岡村、原里村、玉穂村、印野村の1町4村合併(高根村は翌年の合併)の前提として、財産区を設置することが条件の一つとされ、それぞれの町村が保有している基本財産を元に、富士岡を除く御殿場、原里、玉穂、印野、高根の5地区に財産区が設置されました。財産区は選挙で選ばれた財産区議員により運営されています。
特色としては、各財産区が東富士演習場内に広大な土地を所有しており、国から賃貸料という形で毎年安定的な収入を得ています。各財産区は、その収入を活用して今日までに市の数多くの事業に多額の財源を拠出し、財産区の区域を超えて、市民福祉の向上に非常に大きな役割を果たしています。過去には新型コロナウイルス感染症対策のための財源として、5億円の自主的な繰出しをはじめ、市からの依頼により特別繰出しを行うなど、様々な支援を行っています。
これからも「新図書館」や「木製おもちゃ美術館」など、市の未来へ投資する事業を5つの財産区が協力して応援していきます。
財産区から市への繰入金は、毎年約30から40億円です。これは市の予算規模の約1割を占めており、幅広い分野の財源として活用されています。
令和5年度一般会計歳入決算における歳入合計452億238万円のうち、財産区繰入金は、37億4,100万円余(歳入全体の約8%)です。
問合せ:
・総務課
【電話】82-4320
・財政課
【電話】82-4346
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