令和6年度 市長 施政方針 ー基本方針と4つの重点事業ー (1)

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富士山のふもとで　日本一のまちを目指して!!
〜施政方針のポイント〜
・豊富な新規施策
・未来に向けた投資
・積極型予算
・好機を捉えた施策
・挑戦的な施策

2月19日の市議会本会議で、勝又正美市長は令和6年度の市政運営の考え方と重要施策を盛り込んだ「施政方針」を発表しました。
ここでは施政方針の概要を紹介します。
なお、施政方針の全文は市ホームページに掲載しています。

■基本方針
基本方針は「市民とともに歩む情のある御殿場」「御殿場らしい人づくり、まちづくり」です。富士山の恵み、交通の利便性、多くの観光客など、本市にしかない強みを最大限に活かし、戦略的に力強くまちづくりを進めます。
令和6年度中に、市制施行70周年を迎えます。昭和30年2月11日の市誕生以来、先人たちのご尽力により、本市は目覚ましい発展を遂げてきました。市民の皆さんや本市とゆかりのある皆さんとともに祝い、今後の更なる飛躍を誓うためにも、これまでの本市の歩みを後世に伝え、各種記念事業を行います。例えば、記念式典をはじめ、「大相撲御殿場場所」や、四季を通じて「東京ガールズコレクション」との連携事業を行うなど、これまでの行政の枠にとらわれない魅力ある事業を実施していきます。
観光分野では、富士山の恵み、交通の利便性、そして年間1千4百万人が訪れる観光客を「力」として、「新図書館・郷土資料館」「道の駅的施設」「(仮称)富士山木のおもちゃ美術館」の建設といった大型プロジェクトを推進するとともに、防衛技術をはじめとした「科学技術博物館」の検討を進めます。市長直轄のプロジェクトチームを結成した上で、どの施設も魅力あふれる日本一の施設を目指し、力強く推進します。
次に人口減少対策です。分析の結果、人口減少の大きな要因となっている18歳と22歳前後の人口流出にターゲットを絞り、首都圏に通う学生への鉄道定期券助成や、新松田駅から御殿場駅へのシャトルバス運行の試行を行うなど、本市の状況を捉えた効果的な取り組みを進めます。併せて「人口減少対策戦略」に基づき、各方面にわたり、効果的な施策を着実に実行します。
また、子育て支援対策として、「子ども医療費の完全無償化」「第2子以降の保育料完全無償化」を新規施策として実施し、子育て世代を強力に支援します。
環境と経済の好循環を目指す「J–クレジット※1」の取り組みを、環境先進都市として全国へ力強く発信するとともに、創出された「J–クレジット」を基として、デジタル地域通貨「富士山Gコイン」のポイント付与の財源として市民に還元します。すでに市民の6割が登録した「富士山Gコイン」をまちづくりの基盤として様々な分野で活用し、プレミアムデジタル商品券、ポイント還元祭に加え、新たに、夢のある福引き事業も実施していきます。
デジタル・DX※2推進では、市民の目線から、分かりやすく利便性のあるデジタル社会形成に取り組むとともに「行かない・書かない・待たない」行政サービスの実現を飛躍的に進めていきます。
更に、他市町では例のない手厚い生活支援に取り組みます。年間3億円規模の国民健康保険税の大幅な軽減と上水道料金の5%割引の期間を更に3年間延長するほか、子ども食堂、高齢者移動サービスといった地道に地域の絆を高める活動をされている皆さんにも寄り添いながら支援します。

※1 森林経営などの適切な取り組みによる温室効果ガスの吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。クレジットは、脱炭素に取り組む企業などに売却することが出来る。

※2 デジタルトランスフォーメーション。デジタル技術の活用を通して生活やビジネスを変革すること。