掛川市介護支援専門員連絡協議会 その46
■発酵食品を取り入れて、免疫力を高めましょう
◇身近にある発酵食品
身近にある食品には発酵食品がたくさんあります。納豆やチーズ、ヨーグルト、ぬか漬け、醤油(しょうゆ)、みそ、酢、みりん、酒などがあり、珍味であるフグの卵巣の粕(かす)漬けなども発酵食品です。発酵とは「微生物の働き」です。人間にとって有効な微生物が働き物質を分解させることです。発酵により栄養価がアップしたり、おいしくなったりするのです。
代表的な発酵菌は、こうじ菌、酵母、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌があります。日本は気温や湿度が発酵に適しており、気候に恵まれています。
◇発酵食品の歴史
発酵食品は古くからあり、世界中にあふれています。第二次世界大戦の際も捕虜たちが大豆と菌を利用し、発酵食品を作り出し生き延びました。また、酢は殺菌剤の1つとして虫刺されや小さな傷の治療に使われてきました。
◇発酵食品の良いところ
発酵食品には、免疫力の強化や病気の予防、整腸作用、疲労回復、栄養の吸収を促進、精神の安定、美肌、保存性を高めるなどさまざまな効果があります。例えば、こうじから作られるオリゴ糖や乳酸菌を定期的に摂取することで腸内にもともといる細菌を活性化させ血流が良くなり、病気に負けない体になります。
また、発酵食品には食物繊維、ビタミンなどの栄養が含まれます。発酵食品に含まれる酵素は、肉や魚を柔らかくしてくれる働きもあります。
◇発酵食品を活用するポイント
発酵食品を活用するポイントを2つ紹介します。
1つめは、毎日続けて食べること。2つめは、複数の発酵食品を組み合わせて食べることです。
毎日続けやすい食事としておすすめはみそ汁です。ただし、発酵食品は塩分が高いものが多く、食べ過ぎは高血圧やむくみなどの原因になるため注意してください。
発酵食品を食事に取り入れて、体調を整え、さまざまな深みのある味わいを試してみてはいかかでしょうか。
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