小笠袋井薬剤師会 その60
■目薬の正しい使い方
◇正しい点眼方法
目薬は正しいさし方をしないと充分に効果を発揮できないことがあります。正しく使えていますか。まず最初に手を洗って清潔にしましょう。次に、点眼する目の下瞼(まぶた)を引き、目薬の容器の先がまつげや瞼に触れないように気を付けて、適量を点眼してください。目薬は通常1回1滴で充分ですが、洗眼薬のような目を洗う特殊な目薬、その他医師の指示がある場合には指定の量を点眼する必要があります。点眼後はまばたきをせず、瞼を閉じ、あふれた液を清潔なガーゼやティッシュで軽くふき取ってください。そのまま1分から5分瞼を閉じるか、目頭のあたり(涙のう部)を指先で軽く押さえることにより目薬の効果を高めるほか、全身への副作用防止にもなります。ただし、目の手術を受けた直後は目の周りに触れないよう、涙のう部圧迫は控え、目を閉じて安静にしてください。
◇2種類以上の目薬を使用する場合
目薬を点眼すると、吸収されるのに5分程度の時間が必要です。2種類以上の目薬を時間をあけずに点眼してしまうと、先に点眼した目薬が吸収される前に目からあふれてしまいます。そのため、2種類以上の目薬を同じタイミングで点眼する場合には、5分以上の間隔をあけてから点眼するようにしましょう。目薬をさす順序としては通常、水溶性、懸濁性、ゲル化点眼液、眼軟膏(がんなんこう)の順に使用します。
◇目薬の保管方法
目薬を点眼した後は、しっかりキャップを閉め、付属の袋に入れるか、清潔な場所に保管しましょう。直射日光を避け、なるべく涼しい、子どもの手の届かない場所に清潔に保管してください。冷蔵庫に保管する必要がある目薬もありますので、薬剤師から説明があった場合には適切に保管してください。
◇目薬の有効期限
開封前の目薬は、有効期限が容器に記載されています。ただし、一度開封してしまったら、1か月を目安として使用し、残った薬液は廃棄しましょう。目薬の種類によって、有効期限・保管方法・使用方法が異なります。ご不明な点は薬剤師にご相談ください。
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