■持続可能な資源循環を目指して
限りある資源の循環利用や、焼却と埋め立てに頼らない新たな社会の構築に向け、ごみを燃やさずに資源化を進めていくための検討が行われ、令和6年3月14日に掛川市長宛てに「掛川市おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」から提言書が提出されました。
◇推進会議ってなに?
環境の持続性と豊かな暮らしの同時実現を目指し、令和5年4月に設置されました。
市のごみ処理や地域におけるごみ収集の現状を踏まえ、ごみを燃やさずに資源化するための仕組みやさらなるごみ減量施策などについて検討を行いました。
◇誰が検討したの?
実践を想定した検討をするため専門家だけでなく、地域の代表者や市民活動団体、子育て世代、介護事業者など、多様な視点からさまざまな立場の方を委員に、市民目線による検討を行いました。
◇環境の持続可能性ってどういうこと?
市民・事業者・行政の各主体が、相互に恩恵を受ける持続可能な仕組みにより、資源循環社会を構築することで、豊かな地球環境を守ります。
◇検討結論(提言書より一部抜粋)
1 掛川市で新たに資源化を検討する品目について
新たな分別項目として、資源化の実現可能性がある下記の4項目を検討することが望ましい。
・使用済み紙おむつ
含水量が多く、焼却にエネルギーを必要とすることに加え、高齢化の進行により発生量の増加が見込まれる
・生ごみ
含水量が多く、焼却にエネルギーを必要とする
・製品プラスチック
令和4年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行され、資源化促進が求められている
・剪定枝・落ち葉
地域課題として対策や支援の要望がある
2 市民・地域の負担軽減について
新たな分別の実施に伴う、地域・市民の負担軽減を図ることが望ましい。
(1)市内ごみ分別方法の統一に向け、市民アンケートなどを実施し、市民負担などを考慮しながら総合的な視点での検討をすること
(2)ごみの出し方動画の発信や地域で工夫している事例の紹介など、ウェブ媒体を活用した発信を検討すること など
3 市民・地域・事業者が協力・実践するための方策について市民や事業者の主体性を高めるため、ごみ減量や資源化促進の啓発と、効果的な学習機会の創出および支援策の充実を図ることが望ましい。
提言書の内容はこちらから
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
■令和6年度から進めている主な取り組み
◇製品プラスチックの店頭回収実証実験を実施中
製品プラスチックリサイクルの取り組みの一つとして、掛川SDGsプラットフォームのパートナー企業3社と掛川モデル「製品プラスチック」資源循環実証実験を行っています。
実証期間:4月20日(土)~9月30日(月)(予定)
回収場所:カインズ掛川店(上西郷)※掛川店のみでの実施となります
対象者:個人のみ(事業者は対象外)
回収対象:容器包装プラスチック以外のプラスチック製品(衣装ケースなど)
※汚れは落としてください。
※計量した製品プラスチックの重さ1キログラムにつき、カインズポイントが1ポイント付与されます。
実施主体:(株)カインズ、(株)太洋サービス、(株)プラニック、掛川市
※自治区のごみ集積所では回収できません。
※燃えるごみ袋に入るものは燃えるごみとして回収できます。
実証実験の内容はこちらから
掛川SDGsプラットフォームについてはこちらから
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
◇6月から受付開始 生ごみ処理機の購入費補助金をご利用ください
生ごみは、家庭から出される燃えるごみの4分の1程度を占めており、焼却処理をしています。家庭での生ごみ処理機の普及促進を図り、さらなるごみ減量を推進します。
1 補助対象の生ごみ処理機
(1)キエーロ(材料購入費を含む)
(2)電動生ごみ処理機
(3)その他、市が認めるもの
2 補助額
購入費の1/2、補助上限額10,000円
3 受付期間
6月3日(月)~令和7年2月28日(金)
※予算が上限に達した時点で受け付け終了
4 その他
(1)店頭購入およびネット購入が対象
(2)1世帯につき1台の購入が補助限度
詳細はこちらから
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
◇使用済み紙おむつの資源化に向けた実証実験調査を行います
使用済み紙おむつを焼却するのではなく、
ボイラーなどの燃料としての活用を研究するため、(1)収集(2)再生処理(3)再生資源活用の各段階における実証実験調査を市内事業者などと進めていきます。
◇ごみの処分方法などを発信 新たにウェブページをつくりました
市民や地域の負担軽減を目的に、捨て方に迷うごみの処分方法などの情報をホームページ上で発信しています。
例えば、傘ってどう処分すればいいの?
3つのカテゴリーでごみの捨て方などを紹介
1 市民の方向け
捨て方に迷うごみの処分方法
2 自治会役員の方向け
QandAや市内地域で工夫している事例の紹介
3 外国人の方向け
外国語版の分別マニュアルや分別動画
今後もお役立ち情報の発信を進めていきます
問合せ:環境政策課
【電話】21-1145
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