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~食事・治療・歯・薬・介護を考える~教えて!健康のコツ

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静岡県掛川市

中東遠総合医療センター その27

■片頭痛が多くなる梅雨に向けて特徴や対処法を知ろう

◇画像検査では見つからない片頭痛
「頭痛やそれに伴う吐き気で仕事を休むことが何度かあり、病院で頭部CTやMRIを撮影したけれど、脳出血や脳梗塞はないので大丈夫と言われた。」「痛いときは痛み止めを飲んでくださいと言われたけれど、今日も同じような頭痛が起きてつらい。」
このように、画像検査では原因が見つからない慢性的に繰り返し起こる頭痛を、慢性頭痛と言います。片頭痛はその一つです。日本人の8・4%に片頭痛があると推定されており、20〜40歳代の女性に多いとされています。

◇片頭痛の特徴
片頭痛の特徴として、次のような症状があげられます。
(1)1か月に1〜2回の頭痛があり、痛みが数時間から3日間続く。
(2)吐き気を伴う。
(3)日常生活に支障をきたす痛みがある。
(4)頭の片側がズキズキ痛む。
(5)音や光が気になる。
(6)日常的な動作で痛みがひどくなる。
(7)痛みが起こる前に目がチカチカする。
片頭痛があるため、次にくる発作が不安で人との約束ができない、周りの人の理解が得られず仕事を休んだり家族との時間が犠牲になったりする、という支障が生じます。

◇片頭痛の対処法・改善策
片頭痛が月に2回以上、もしくは、片頭痛により生活に支障をきたす期間が月に3日以上ある場合は、痛み止めを適切なタイミングで飲むだけではなく、痛くならないように予防薬を使用することを勧めます。特に痛み止めを月に10回以上飲む場合には、新しいタイプの頭痛が起きることがあります。また、もともとある片頭痛が悪化することがあります(薬剤の使用過多による頭痛)。
片頭痛の予防薬として、内服薬と注射薬があります。特に、注射薬はCGRP関連薬剤と言われ、日本では2021年に認可・発売となった新しい薬であり、安全性と有効性が確認されています。
片頭痛を起こすきっかけや痛みを悪化させる要因として、ストレス、女性ホルモン(月経)、絶食、天候、睡眠障害などがあり、人それぞれです。いつ、どのようなときに、どのくらい痛みがあったのかを記録しておくことが有用で、生活習慣の改善で片頭痛を回避できることもあります。
梅雨の時季は片頭痛が多くなることがあります。片頭痛の特徴やどのようなときに起こるのかを把握して、薬などを上手に使い、対処していきましょう。

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問合せ:中東遠総合医療センター
【電話】21-5555

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