イノシシやシカ、サルなどの野生動物による農作物被害や生活環境への相談が寄せられています。野生動物と人の暮らしを守るために、一人ひとりができる対策を考えましょう。
■野生動物と遭遇したら
野生動物は臆病な性格です。危害を加えない限り襲ってくることはほとんどありませんが、被害を未然に防ぐためにも次のことに注意してください。
(1)近づかない。刺激しない。
(2)動物の逃げ道をふさがない。
(3)驚かさないようそっと立ち去る。
■野生動物と出会わないために
(1)音や光の出るものを準備して、人の存在を知らせる。
(2)活発に行動する朝夕は山に入らない。
(3)山に入る場合は複数人で行動する。
■餌をあげない、エサ場をなくす
野生動物は、自然の中で自然の食べ物を食べて生きています。野生動物に餌をあげることは、結果的に動物のためになりません。また、収穫せずに放置した野菜や果物、生ごみなどが、気が付かないうちに野生動物を引き寄せるエサとなります。適正に処理しましょう。
■けがをしている動物を見つけても近寄らない
野生動物の多くは寿命がつきる前にほかの生き物に食べられたり、けがや病気で命を落とします。
野生動物はそうした命のつながりの中で生きていますので、傷ついた野生動物を見つけても、保護したり、餌を与えたりせず、見守りをお願いします。
また、人に感染する病気にかかっている場合もあるため、感染症予防のためにも近づかないでください。
※許可なく野生動物などを捕獲することは法律で禁止されています。
■ヒコバエ(稲の二番穂)対策も!
イノシシなどの野生動物は、水稲二番穂を食べると、本来越冬できない個体まで越冬できるようになり、増加に拍車がかかります。秋耕をしたり電気柵を設置し、寄せ付けないことが大切です。
■猟友会から
私たちは仕事の傍ら有害鳥獣対策業務に従事しています。大型の野生動物と対じすることもあり危険が伴いますが、農家のみなさんが丹精込めて育てた農作物を守るため、また地域の安全・安心のため活動しています。
動物も人間も同じ地球上に住む「生き物」です。むやみに駆除することにならないよう電気柵を設置するなど、自分でできる防除を行い獣害を減らしましょう。
問合せ:農林課
【電話】21-1147
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