令和5年度決算が第3回河津町議会定例会で認定されました。町の収入は皆さんの納めた税金と国、県からの補助金や交付金などでまかなわれています。町の財政状況を理解していただくため、決算状況をお知らせします。
■一般会計 歳入
50億2,188万1千円
■一般会計 歳出
48億2,150万1千円
■用語の解説
総務費:町庁舎の維持管理や、戸籍・徴税・選挙・監査事務など、町の総括的な事務に使った費用
民生費:社会福祉や医療助成など、安定した社会生活を保障するために使った費用
衛生費:健康診断や各種検診、ごみ処理など、健康で衛生的な生活環境を保つために使った費用
教育費:幼稚園や小・中学校の整備、社会教育や保健体育など、教育全般に使った費用
消防費:消防や救急業務に使った費用
商工費:商工業の振興や観光事業などに使われた費用
公債費:国などから借り入れた費用(町債)の返済などに使った費用
土木費:道路や公園などの整備・維持管理などに使われた費用
農林水産業費:農林業の振興に使われた費用
災害復旧費:地震や台風などによる災害で被災した公共土木施設を原形復旧する費用
議会費:議会運営などに使われた費用
■決算の状況
◇歳入は0・5%減
一般会計歳入の総額は、50億2188万1千円で前年度に比べ2739万6千円減(前年度比0・5%減)となりました。主な増減要因は、増額が緊急防災・減災事業債等の町債6270万6千円増(前年度比14・8%増)や子育て支援事業費交付金等の県支出金3143万7千円増(前年度比12・1%増)、減額が国庫支出金の1億1494万7千円減(前年度比18・9%減)や繰入金5131万4千円減(前年度比47・6%減)などです。また、歳入総額に占める自主財源(町が独自に収入できる財源。この財源が多いほど町の自主性が大きくなります)の割合は、33・1%(前年度34・8%)で前年度より1・7%減少しました。
◇歳出は1・0%増
一般会計歳出の総額は、48億2150万1千円で前年度に比べ4659万円増(前年度比1・0%増)となりました。これは、護岸嵩上げ工事や、防災情報伝達システム整備工事の事業実施による増額などが主な要因です。また、健全化判断比率(町の財政の健全性を判断する指標)によると河津町の財政は昨年に続き「健全」であると言えます。
■まちづくりの成果
令和5年度に行った主な事業を紹介します。
1.地域資源を活かし、魅力と活力あふれるまちづくり
・ふるさと納税推進事業 6,625万円
ふるさと納税制度をさらに推進するため返礼品の充実を図りました。また、ふるさと納税PRチラシを刷新し、町内宿泊施設への配架や河津桜まつり会場内にブースを設けチラシ配りを行うなど、ふるさと納税制度の周知を図りました。
・海岸保全施設維持管理事業 7,104万6千円
2.健やかに、いつまでも地域で暮らせるまちづくり
・児童保育事業 1億2,345万4千円
保育所等の利用を希望する児童について、年齢や保育の必要量に応じた支給認定を行うとともに、施設利用の審査や調整を行いました。また、保育施設に対して保育にかかる費用として国の公定価格に基づく給付費を支給しました。
・救急医療対策事業 1億6,616万2千円
3.郷土を愛し、心豊かな人を育てるまちづくり
・学校給食センター運営・管理事業 4,340万2千円
・学校管理事業 7,708万4千円
各小中学校に配布しているタブレット端末にAIドリル等の教育アプリケーションソフトを新規に導入するなど、効果的な学習の推進を図りました。耐用年数が経過していた教職員用校務パソコンを10台購入し、教職員の業務環境を整備しました。
4.豊かな自然と共生し、快適で利便性のあるまちづくり
・橋梁維持事業 1億4,498万円
橋梁維持については、5年に1度の近接目視による点検が義務付けられており、22橋の橋梁点検を実施しました。舘橋及び奥原地区無名橋1の補修工事と、老朽化した橋梁の修繕を7か所実施し、適正な維持管理を図りました。
・生活交通対策・町営バス運行事業 3,495万8千円
5.だれもが住みよく、安心・安全に暮らせるまちづくり
・常備消防事務事業 2億1,027万円
・防災拠点施設整備事業 1億2,297万8千円
見高地域全体の避難施設として、長野地区に消防団蔵置場を併設した防災拠点施設の整備を進めています。工期の延長に伴い繰越事業として、令和6年9月末の完成を予定しています。
6.情報共有で、住民と行政が協働するまちづくり
・行政事務包括業務委託事業 1億838万8千円
踊り子温泉会館や学校給食センターなどの現業職を中心に業務委託を行い、行政改革と民間活用を推進しました。
・広報事業 380万8千円
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