■Chapter 03 八丁池とわたし
さまざまなエピソードがある八丁池。あなたにとって八丁池とはどんな存在か、町内の人々に伺いました。
20歳代後半のころ、仲間と八丁池に遊びに行きました。1月の寒い日、湖面が凍っているか見に行ってみると、全面凍結していました。中心にある竹の棒を触りに行こうと歩を進めると、足元から「ピキ」という音が聞こえてきて、気が付いたら水の中でした。首くらいまでの深さの池から出ようと手をつくとどんどん氷が割れてしまって、池からなかなか出られなかったんです。アザラシみたいに体全体で飛び出たらようやく氷の上に上がれました。楽しい笑い話です。
60歳代 男性=田中=
八丁池までバスを降りて約1時間歩いて頂上まで行きましたよ。この道は何分、あの入り口から行くと何分、とみんな自分の好きなコースを開拓していましたね。自宅から2時間以上かけて八丁池まで遊びに行ったこともあります。それくらい身近な存在だったんですね。
70歳代 男性=下佐ケ野=
高校時代、夏にはテントを張ってキャンプをしました。仲間と楽しい時間を過ごした思い出です。
70歳代 男性=見高入谷=
大人になってから、消防の仲間と行ったことがあります。「みんなでちょっと八丁池まで行ってみよう!」と八丁池で遊びました。
70歳代 男性=下佐ケ野=
今から60年ほど前の高校時代、友人としょっちゅうスケートをしに八丁池へ出かけました。最初は手すりもなくて、池の周りの枝を頼りに練習したものです。食事をとるのも忘れて、バスの時間ギリギリまでスケートを楽しみました。
70歳代 女性=見高入谷=
子供のころ、スケートが流行していて八丁池に遊びに行きました。冬の遊びといえばスケート。八丁池に着くとまずは雪かきをしてスケートをやる場所をつくったんですよ。昼近くになると、陽の当たる箇所の氷が薄くなって、中には落ちてしまう人も。楽しい想い出です。
60歳代 男性=谷津=
スケートをしに八丁池まで行くと、町内外からたくさんの人がやってきて、みんなスケートを楽しんでいました。当時はスケートシューズをご褒美に買ってもらい嬉しかったですね。またみんなで行きたいと思う場所です。
70歳代 女性=見高入谷=
子供のころ、八丁池に行くまでの道中は、森が茂っていて本当にきれいでした。
木も大きすぎず、遊ぶにはちょうど良い場所だったんです。天城山の豊かな植物や自然のなかで、たくさん遊びました。
70歳代 男性=小鍋=
我が家では昔、絹さやを栽培していました。子ども時代のある年、雨が降らないということで、両親に言われて雨乞いをしに八丁池に行きましたよ。そしたら、効果がありすぎて、そのあと雨が続きかえって根腐れしてしまった、なんてこともありました。
70歳代 男性=見高入谷=
▽Writer’s Voice
民間広報協力員 福司 美希
山を歩いたことのない私ですが、なんとか楽しく歩けました。今回は文章だけでなくイラストも描かせていただきました。
ぜひ、八丁池に行ってみてください。
民間広報協力員 相羽 勇仁
今回、八丁池の今と昔を知りました。特別保護地区となり穏やかな今の姿と、かつての八丁池は全く別の空間だったと思うと自然、人、時の移り変わりを感じました。
民間広報協力員 土屋 龍聖
八丁池の車両が入れるところまで自転車で行く予定でしたが無念にも途中でギブアップ。全身筋肉痛になって八丁池を味わいました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>