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特集 令和6年河津町子ども議会-河津の未来を想う(2)

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静岡県河津町

◆4番 萩原寧々(ねね)議員 (河津中3年)
◇河津桜まつり時のネット通信環境
問:前回の河津桜まつりにはたくさんの観光客が来てくださり、とても混雑していました。人が多いからこそ、友達や家族と連絡が取りたいのにスマホがつながりにくくなり、連絡が取れませんでした。他にもスマホ決済が使えなくてとても不便な思いをしました。桜まつりの時のようにネット環境が悪いときどうすればよいのか、町は対策をしていますか。

答:
(町長)桜まつりの期間中、一時繋がりにくい状況が生まれて困ったとの話は伺い、町議会でも話題になりました。町としては直接ネット環境を変えることはできませんので、それぞれの電話会社で対応について、河津桜まつり実行委員会から事前に対策してもらうようにお願いしたいと思います。
(副町長)大きなイベント等でスマホがつながりにくくなる主な要因はネットワークの輻輳(ふくそう)※が原因だそうです。この輻輳を防ぐ手立てはないものでしょうか。町としてはどうすることもできませんが、大手キャリアにはその方法がいくつかあるようです。河津桜まつり実行委員会を通じて各携帯電話キャリアにお願いをして、第35回河津桜まつりにはご不便をかけないよう対応をしていきたいと思います。
※ネットワークの輻輳…想定以上のたくさんのスマホのユーザーが同じネットワークを同時に使おうとして通信量が処理できる能力を超えてしまうときに起きる現象。

◆5番 山本雪那(せつな)議員 (河津中3年)
◇河津町のPRの効果や計画
問:賀茂地区以外のところに住んでいる友人に「どこに住んでいるの?」と聞かれ、「河津桜で有名なところ」といっても全然通じませんでした。河津町は他の地区から見たら知名度が低いのだと思いました。
河津町はどういう風に若い人に知ってもらおうとしているのか、気になりました。今、町ではどのようなPRをしているのか、効果や今後の計画を知りたいです。

答:(町長)町では観光協会に委託宣伝費を出して、河津桜まつりを中心に年間を通して季節ごとに観光協会からホームページやチラシなどで情報発信を行っています。町でも各種団体とイベントなどを通してPRに努めており、定例記者会見では情報提供を行い宣伝に努めています。今後は若い人に知ってもらえるような情報提供のツールの工夫や、イベントなども若い人が参加できるように工夫するなどすれば関心度が高まると思います。
今年度、新たに企画調整課に電算係を設け町の仕事や町民に関わる事務の効率化や情報伝達手段の改善などを目指してDX※化に向けて取り組んでいます。3大SNSであるX、Facebook、Instagramなど、情報発信として導入も検討し、情報発信ツールを増やして、若い人に興味を持ってもらえるような工夫に取り組んでいます。
※DX…デジタルトランスフォーメーション。デジタルを活用した変革。

◆6番 大塩佳歩(かほ)議員 (河津中3年)
◇少子高齢化対策
問:将来的に消滅する可能性がある自治体についてネットニュースで見ると、河津町に近い市町の名前が複数書いてありました。
消滅してしまう可能性の理由の一つに人口減少がありましたが、河津町の少子高齢化対策はどのようになっていますか。

答:(町長)今回の結果を受けて、これまでの河津町の「子育てしやすい、子どもを産みやすい」施策を続けてきたことが結果としてあるのかとも思っています。行政としてこれからも重要な施策として繋いでいくことが大事であり、難しい問題でありますが持続可能な町として努力していきたいと考えています。

◇河津桜の植栽
問:令和2年の子ども議会で河津桜についての質問をした人へ町長は「河津桜の寿命はわからない」と回答していましたが、今のうちに新しい場所へ新しい桜を植え、育てていかなければ一気に枯れた際には大変ではないでしょうか。空いてる土地に桜を植えてみてはどうでしょうか。

答:(町長)町としては、ボランティア団体「河津桜守人の会」のみなさんに毎月活動してもらい、桜の保護育成に努めています。堤防の桜が枯れた時には川側に植えることはできません。対策として河津川の河川管理者である下田土木事務所が河津川・河川管理計画を策定中であり、町とも協議をすすめています。

■子ども議員へのメッセージ 〜Message〜
河津町議会 遠藤 嘉規議長
町のことを本気で考え、町を良くしたいと考えて質問を作ってくれたと感じました。これが、河津町がより良くなる未来への第一歩だと感じています。今回の一般質問が今後どうなっていくか、少し気を付けて町の未来を見ていてください。議会だよりや、広報かわづを見て、皆さんの質問に対し、どのように変わっていくか、町がどのように対応していくかがわかるかと思います。
日本全国では議員のなり手不足が大変深刻な問題になっています。いろいろな人が集まって議論をする、動くことが大切なのですが、議員のなり手がいないということになると、議論の多様性が生まれません。皆さんが住みよい町を目指すためには、議員になって自分たちの力で未来を創っていくというのも選択肢だということを覚えていてください。今日集まった皆さんのうちの誰かが、何年か後に議会の議員としてこの場で質問してくれるような未来を祈っています。

■Voice ~子ども議会を終えて~
準備が大変でしたが、町に対して自分の意見が言えたので良かったです。
杉山 忠太

初めて議場に入って緊張しました。副議長も緊張しました。良い内容で終われたので良かったです。
若宮 光佑

緊張しました。町長に直接質問する経験ができてとても良かったです。
坂内 こと子

自分の知らないところでこんなことが行われているのだと知り、興味をもって取り組めました。
萩原 寧々

出てくる単語が難しかったですが、議会で町長の話を聞いて学べることがたくさんありました。
山本 雪那

子ども議会は4 回目でしたが、緊張しました。自分の質問に対しての町長の言葉もよくわかりました。
大塩 佳歩

■活動記録 ~子ども議会本会議までの様子~
※詳しくは本紙を参照ください

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