十月十日(とつきとおか)、妊娠から出産までお腹の中で大切に育まれ、生まれる小さな命。子供は日々成長し、喜びや感動を運んでくれます。子育ては希望と幸せでいっぱいの時間でありつつ、ときには苦労や悩みに直面することもあるでしょう。
沼津に暮らす子供が笑顔で健やかに育つために。子育てする人が笑顔でいるために。子育てに関するサポートって実はいろいろあるんです。
「忙しくて広報ぬまづを読んでいるヒマはない!」そんな子育て真っ最中の人たちに、ちょっとだけ読んでほしい、知ってほしい「子育てのサポート」について紹介します。
■今不安なこと、相談してみて こども家庭センター
今年4月、保健センターの1階に新しく開設した「こども家庭センター」。妊娠・出産・子育て・家庭に関することなら何でもまるっと相談できる場所です。専門の相談員や保健師が常駐し、相談に応じています。
妊娠や子育ての漠然とした不安、健康面や経済面での心配事、最近よく聞くヤングケアラーや子どもの居場所づくりなど、悩みは子供の年齢によっても変わります。相談は来所でも電話でも受け付けています。困ったら抱え込まずに、まずは気軽に利用してみてください。
センターでは、安心して子育てができる環境を整える様々な支援も用意しています。そのひとつが、子育て家庭や妊婦のいる家庭をヘルパーが訪問し、買物・料理・掃除などの簡単な家事を支援する子育て世帯訪問支援事業です。
3カ月の女の子を子育て中の小野大輔さん・葉梨子さん夫婦は、産後すぐの休養時期にこのサービスを利用し、洗濯物干しや食器洗い、米とぎなどの支援を受けました。
「たった5分で終わる家事でも、それをお願いできることで、ゆったりとした気持ちで子供に向き合えるのがとてもありがたいですね」と葉梨子さんは話してくれました。子供の世話に集中できることや、1時間単位で利用できること、安価であることも使い勝手がよいと感じるところだと言います。
また、「産後は私も赤ちゃんも外出できないから、ヘルパーさんと会話するのも気分転換になって嬉しいですね。初めての育児の不安も、子育て経験談を聞いたり、ちょっとした心配事を話したりして、安心できたこともあります」と話してくれました。
大輔さんもこの事業を利用することで家事の負担が軽くなり、子供と過ごす時間をより楽しめたと言います。「相談する一歩を踏み出すのを尻込みしちゃうのかもしれないけど、子供のために、困ったときは周りや市に相談してみていいんじゃないかな」と話してくれました。
■子育てのサポートがいろいろ 相談は「こども家庭センター」へ
場所:保健センター1階(八幡町)
開所時間:平日、8時30分~17時15分
相談の受付:子供と家庭のことを何でも相談できます。予約不要です。
産後ケア事業:宿泊や日帰りによる授乳や育児のサポートが受けられます。
料金…宿泊5,400円、日帰り1,800円、訪問800円など
子育て短期支援事業:保護者の疾病等により養育が一時的に困難となった子供を預けられます。
子育て世帯訪問支援事業:子育て家庭や妊婦のいる家庭にヘルパーが訪問し、日常的な家事の支援が受けられます。
料金…1時間550円
利用限度…1年に12時間まで
子どもの居場所づくりコーディネート事業:子供が地域で見守られながら過ごす居場所の運営や利用を支援しています。
申込み・問合せ:こども家庭センター
【電話】055-951-1212
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