皆さんは良質な睡眠がとれていますか?
1月20日(土)「睡眠から考える健康~快眠で明日も元気に!~」(常葉大学健康科学部 青田 安史先生)の講演会を開催しました。今回から3回に分けて内容の一部を紹介します。
◼睡眠不足がどうして良くないのでしょうか?
(1)脳
集中力が低下し、事故やミスを起こしやすくなり、転倒などによるケガが起こりやすくなります。記憶・学習能力が低下し、成績に悪影響が出ることもあります。また、脳内の老廃物(アミロイドβ)の排泄(せつ)も低下し、蓄積しやすくなるため、アルツハイマー病(認知症)になりやすいと言われています。
(2)身体
免疫力・循環器系能力・身体回復機能の低下により、高血圧症や糖尿病、肥満などの生活習慣病の発症に関連すると言われています。
(3)心
感情制御能力の低下により、怒りっぽくなることや、意欲の低下・うつ病の発症にも関連します。
(4)行動
朝食が食べられなかったり、日中の居眠りやミスが多くなったりします。
★厚生労働省が推奨する睡眠時間は6~9時間(高齢者6~8時間)
布団に入って5分以内に眠る人は、日々の睡眠不足が積み重なって心身に悪影響を及ぼす「睡眠負債」の状態かもしれません。これは眠気などの症状や自覚があまりない潜在的な睡眠不足の状態です。
次回は睡眠不足を自覚するための「眠気度テスト」を紹介します。
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