■住み慣れた地域で自分らしい暮らしを!
▼65歳以上は5人に1人が認知症に
認知症は、脳の病気や障害などさまざまな原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態を言います。日本における65歳以上の認知症の人数は、2012年は462万人(高齢者の約7人に1人)でしたが、2025年には約650〜700万人(高齢者の約5人に1人)に増加すると予測され、高齢社会の日本では、認知症対策に向けた取り組みが今後ますます重要になっています。
▼「認知症疾患医療センター」の指定
「認知症疾患医療センター」とは、認知症疾患における鑑別診断や専門医療相談、医療機関などの紹介、地域保健医療・介護関係者への研修や連携などを行う専門医療機関です。
県内では15の医療機関が指定を受けており、当院も志太榛原地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図るため、認知症疾患医療センターの指定を受け、保健医療・介護機関などと連携を図り、認知症疾患に関する鑑別診断、身体合併症に関する対応、専門医療相談を実施しています。
○専門医療相談
本人、家族、関係機関などから認知症疾患に係る相談に対応します。
・もの忘れが心配
・もの忘れのことで受診したいが、どこの病院に行ったらいいのかわからない
・認知症の人への対応などその他、生活上での困りごとの相談
・認知症疾患医療センターの受診に関すること
・他医療機関、地域包括支援センター、ケアマネージャーなどとの連携など
問合先:患者支援室 認知症疾患医療センター
【電話】623-3111(代)内線2092
○認知症外来のご案内
認知症外来を毎週木曜日午前中、完全予約制にて行っています。
専門医が認知症の鑑別診断を行います。診察と検査のため数回来院していただきます。
鑑別診断後は、かかりつけ医にて治療を行っていただきます。
受診には、かかりつけ医からの紹介状が必要です。まずは、かかりつけ医にご相談ください。
▼認知症ケアサポートチームの取り組み
当院では、身体疾患の治療のために入院される認知症患者様に対して、認知症専門医の脳神経内科医師をはじめとし、認知症看護を専門分野とした認定看護師2人のほか、社会福祉士、作業業療法士、薬剤師、保健師の計7人の多職種職員で構成された「認知症ケアサポートチーム」が、入院後、患者様が混乱することなく、検査や治療を受け、安心した療養生活が送れるようにサポートしています。
認知症の高齢者の人々が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしをおくれるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に貢献できるように努めていきます。
問合せ:市立総合病院病院 経営戦略課
【電話】623-3111(代)
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