■教育の「今」取り組み3 子どもを大切にして、成長を支える学校
市では、「子どもの学習支援」「全ての子どもたちの学び」「安心・安全・快適な学校環境」の3つのことを大切にし、さまざまな取り組みを実施しています。ここでは、市の代表的な取り組みを紹介します。
▼一人一人に寄り添う丁寧な指導 きめ細やかな学習支援
算数が難しくなってくる小学3年生を対象に、放課後学習支援「ステップアップ教室」を全校で実施し、一人一人のつまずきに丁寧に対応しています。
また、小学6年生と中学1年生には、夏休み期間中に「サマーステップアップ教室」を行っています。
▼低学年から学習を支援 低学年サポーターが充実
小学校では、多くの「低学年サポーター」を教室に配置し、学校生活の基盤となる低学年でのきめ細やかな学習支援を実施しています。
また、特別支援学級や小学3年生以上の教室にも支援員を配置しています。
▼英語アシスタントティーチャー(ALT)が充実 英語学習をサポート
英語アシスタントティーチャー(ALT)が、小学校では全ての英語の授業に入り、中学校でも英語の学習をサポートしています。早い段階から本物の英語に直接触れることで、子どもたちが英語や外国の文化に興味を持てる環境を整えています。
▼子どもたちの情報活用能力を伸ばす指導 パソコン活用率が全国2倍
各校の授業でパソコンを積極的に活用しています。今年度の全国調査で「授業でほぼ毎日パソコンを使用」と回答した子どもが、小学校では50.0%(全国平均25.3%)、中学校では58.9%(全国平均31.0%)と、全国平均のほぼ2倍でした。
▼個別最適な学びを支える AIドリルの活用
パソコンで使用できるAIドリルを、一人一台ずつ全小中学校に導入しています。児童生徒の理解度や習熟度に応じた学習の実現につながっています。
学年をさかのぼったり、飛び越したりすることも可能で、個別の予習・復習に対応しています。
▼「心の教室」・「チャレンジ教室」の設置 安心して学べる居場所
全小中学校に「心の教室(校内教育支援センター)」を設置しています。
また、焼津、大井川に続き、東益津にも「チャレンジ教室」を新設し、多様な学び方や安心できる居場所づくりに力を入れています。
▼日本語習得や学習・生活への支援 外国につながる子への支援
外国につながる児童と保護者を対象に、小学校入学前に「プレスクール」を開催し、日本の学校生活を体験する機会を設けています。その他、学校への支援員の派遣など、さまざまな支援をしています。
▼学習に集中できる環境づくり エアコン設置・トイレ洋式化
全ての普通・特別教室にエアコンの設置が完了しており、1年を通じて快適に学習できます。全小中学校の体育館へのエアコン配備も順次進めています。
全小中学校の校舎トイレ洋式化は、令和7年度末までに完了します。
▼ミストシャワー設置・冷却パッド配布など 猛暑から子どもを守る
子どもたちを熱中症から守るため、全小中学校の校庭などへのミストシャワーの設置をはじめ、ランドセルに取り付ける冷却パッドや首に巻くクールタオルの配布など、子どもたちの健康を守る取り組みを積極的に行っています。
■教育コラム 子どもが真剣に楽しむ授業
市内小学校の、あるクラスの様子です。心に灯をともす教育現場を見てみましょう。
▼思いがあふれ、対話する子どもたち
5年2組の4時間目は算数の授業です。子どもたちは、生田(いくた)先生が狙ったとおり、「どうしてだろう?」と自ら強い問題意識を持ち、生田先生が用意した資料などを参考に自分で方法を決めて一生懸命考えます。考えが固まってくると周りの子に声を掛け始め、自然な話し合いが始まります。
「何でそうなるの?」「私の考えは」…
質問に答える子は、相手が分かるように図を指し示したり、言葉を変えたりして説明を重ねます。「解決したい」とか、「自分の考えを伝えたい」などといった子どもたちの思いがあふれ、自然な対話が生まれます。生田先生は、子どもの自主性を重んじて黙って聞いていたり、積極的に発言できない子の背中を押してあげたりと、子どもに合わせて的確なフォローをしていきます。
▼子どもの心に灯をともす
この5年2組では、子ども同士が聞いては考え、話しては考えを繰り返して学びが深まっていきます。生田先生は、子どもたちの心に灯をともし、場や環境を整えて、子どもたちが真剣に心から楽しめる授業をつくろうと努めているのです。
問合せ:学校教育課
【電話】625-8160
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