【菊川市こども・わかもの参画宣言】
「全てのこども・若者が自分らしく自らの思いを表現し参画できる社会」を目指し策定された「菊川市こども・わかもの参画宣言」。ここでは、宣言の概要と策定に関わった若者たちの宣言に込めた想いを紹介します。
●菊川市こども・わかもの参画宣言
理念:私たちは、全てのこども・若者が地域に支えられ、自分らしく自らの想いを表現し、その権利が保障され、まちづくりに参画できる「まち」をつくります。
指針:
1.参加・参画
私たちは、全てのこども・若者が様々なまちづくり活動へ当たり前に参加・参画できる「まち」をつくります。
2.意見表明・意見反映
(1)こども・若者
私たちは、自らの想いや意見を発するとともに、意見をすぐに表明できないこども・若者の声も一緒に届けられるように努めます。
(2)大人
私たちは、全てのこども・若者が、意見を表明できる機会を確保し、その意見をまちづくりへ反映するよう努めます。また、意見をすぐに表明できないこども・若者が、安心して意見を言えるよう支援します。
(3)協働
私たちは、「全てのこども・若者が参加・参画できるまち」を実現するため、様々な人たちと協働で取り組みます。
●言葉の説明
○私たちって誰のこと?
菊川市に関わる全ての人たちのことです。菊川市全体で「こども・若者の参画」を宣言するため、主語を「私たちは」にあわせています。
○「まちづくり」ってどんなこと?
この宣言で使われる「まちづくり」とは、地域を活発にして、にぎわいづくりをすることだけではなく、地域・NPO・学校・会社・市役所など、幅広い分野でそれぞれ考える、社会をよくするための活動全てのことです。
○「自分の意見を表すこと意見が受け入れられること」について
指針の2は、「こども・若者」と「大人」で役割が違うため分けて書いています。
○「全てのこども・若者」ってどういうこと?
菊川市に住む・通うなど、菊川市に関わる全てのこども・若者のことです。
◆みんなで作り上げた宣言
宣言文の策定にあたっては、今年6月に市民協働センターが中心となり、高校生・大学生を含む若者当事者6人と、市民活動団体・高校教員・企業・行政関係課で「菊川市こども・わかもの参画協議会」を組織し、その内容について協議を重ねてきました。全5回の会議の他、若者版の宣言を作成するため、放課後や休日に集まって打ち合わせをするなど、積極的に活動を行ってきました。また、市内中学生、高校生への意識アンケートや、市内高校生によるワークショップを実施するなど、若者当事者の意見を、できる限り反映しています。
◆大人と若者、互いに尊重
大人と議論することに、はじめは不安だったとメンバーは口をそろえます。ですが、回数を重ねていくうちに、若者の立場になって考えてくれる大人たちが大勢いることを実感。お互いに意見を出し合い、議論を深めていきます。「私たちはもちろん、大人も宣言のことをわからない状態でスタートしました。そこから伝えやすい、伝わりやすい表現を探して、議論を深めていきました」「議論が白熱して、意見がすれ違うこともありましたが、そのおかげでいいものになりました」と、みんなで真剣に策定に取り組んだことを話します。そして、「子どもだけ、大人だけでなく、一緒に肩を組んで考えていけたのが良かった」と振り返り、宣言の策定をとおして、まちづくりに参画することを実感していました。
◆ここからが本当の始まり
大人とこどもがお互いを尊重し、意見を出し合うことで、完成した宣言。市ではこの宣言を新たなスタートラインとして、若者たちの想いを形にする取り組みをさらに進めていきます。
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