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教えて!歯医者さん お口と歯の健康のお話 NO.1

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静岡県菊川市

健康で元気に過ごすためには、お口と歯の健康がとても大切です。このコーナーでは、歯医者さんの「お口や歯の健康を維持するのに役立つお話」を掲載します。皆さんもこのコラムを読んで、お口や歯の健康について考えてみませんか?

■どうしてむし歯になるの?むし歯のメカニズムを知ろう(小笠掛川歯科医師会 松浦泰之(やすゆき))
むし歯は、歯の表面にあるエナメル質や、その中にある象牙質(ぞうげしつ)が細菌の作用によって溶かされることにより起こる歯の病気です。今回はその仕組みをお話します。

■口腔(こうくう)内の細菌
口腔内にはにはさまざまな細菌が生息しており、その種類は数百種、数量としては歯垢1g中に数億個もの細菌がいるとされています。その中でむし歯に関係する細菌は、砂糖やでんぷんなどの炭水化物を分解して酸を作り出すミュータンス菌やラクトバチルス菌で、酸産生細菌と呼ばれています。

■歯の表面が溶ける
食事をとると、歯の表面に食べかすや糖分が付着します。酸産生細菌はこれらをエネルギー源として利用して、増殖し、酸を作り出します。この酸は、歯の表面にあるエナメル質を溶かす強力な作用があります。
通常、唾液には中性化する性質があるため、食後から口腔内、歯垢内の酸性が中和されていきます。しかし、蓄積された歯垢の量や個々の唾液の性質などの影響で中和が追いつかないと、口腔内、歯垢内が酸性に偏っている状態が続くことになります。エナメル質が酸にさらされ続けることにより、最終的にはエナメル質や象牙質が侵され、むし歯が形成されます。むし歯が進行すると、歯の内部にある神経組織にまで達することがあり、歯の痛みや感染を引き起こす恐れがあります。

■歯科検診と歯磨きで健康な歯に
むし歯の予防には、定期的な歯科検診と適切な歯磨きが重要です。また、糖分の多い飲食物やお菓子を過度に摂取せず、口腔内の酸性状態を抑えることも大切です。健康な歯を保つために、口腔ケアとバランスの取れた食生活を心掛けましょう。

問合せ:子育て応援課 母子保健係(プラザけやき内)
【電話】37-1136

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