高齢になると筋力やバランス機能などの身体機能が低下し、たった一度の転倒が原因で介護が必要な状態になってしまうことがあります。元気な時から、転倒予防に取り組みましょう。
65歳以上の3人に1人は、年間1回以上転倒するといわれ、また後期高齢者の約70%の人が転倒リスクを抱えているとの調査結果があります。
転倒を防ぐためには、日常的な運動習慣を身に付けることに加え、バランスの良い食事で必要な栄養をしっかりと摂取することが重要です。
転倒予防は介護予防です。いくつになっても住み慣れた地域で自分らしい生活を送り、日々の生活をより長く楽しめるよう、転倒予防を意識した生活を送りましょう。
■まずはセルフチェック!
※参考…転倒リスク予測のための「転倒スコア」の開発と妥当性の検証/日老医誌42.346-352.2005
○合計6点以上の人は要注意!
下ページで紹介しているアクティブシニア大学、ふじえだアクティブクラブにぜひご参加ください。
■転倒を防ぐ3つのポイント
(1)バランスの良い食事
運動効果を高めて強い身体を作るために、以下の10食品群から1日7種類の摂取を目指しましょう。
○覚える 食べポの10食品群
さ:さかな
あ:あぶら
に:にく
ぎ:牛乳・乳製品
や:やさい
か:海藻
に
い:いも
た:たまご
だ:大豆製品
く:くだもの
(2)自宅内の整理整頓
自宅内で転倒する人が多い傾向にあります。
整理整頓を心がけましょう。
1)電気コードは壁に沿うようにするなど、つまずかないようにする。
2)床に物を置きっぱなしにしない。
3)ラグマットや座布団はつまずく原因となるため、なるべく使わない。
(3)適度な運動バランス
能力や筋力をつけるため、適度な運動を取り入れましょう。市オリジナルの介護予防体操・藤ロコ体操にも、無理のない範囲で取り組んでみましょう。
■藤ロコ体操
○キーパーの構え運動
スクワット運動
8カウント×10回
(1)腰をおとす
4カウントで膝を曲げ腰をおとす。
(2)背筋を伸ばす
4カウントで膝を伸ばして戻る。
足を肩幅に広げる
膝をつま先より前に出さない
○リフティング運動
もも上げ運動
30回左右行う
ももを上げ下げする
※反対側も同様に行う
背もたれを持つ
背もたれ側の足を上げる
■アクティブシニア大学
いつまでも、いきいきとした健康長寿を目指すために介護予防教室を開催しています。
○総合学部健康学科
藤ロコ体操などで運動に取り組むほか、栄養に関する講座、歯科・口腔に関する講座など、介護予防のポイントを取り揃えた教室です。
対象:市内に住んでいる65歳以上の人(要支援・要介護または総合事業対象の認定者を除く)
申し込み:お住まいの地区担当の安心すこやかセンターへ
★の教室は送迎可能(別途料金が必要)
○マスターズ運動学部マシン運動学科
指導員と、器具やマシンを使った筋力トレーニングを行います。〔男性限定〕
講師の声:運動習慣を身につけるためには、小さな課題から取り組み、継続する自信をつけることが大切です。運動や栄養・口腔などの各専門家から介護予防に関する知識を学び、前向きに日々の生活を過ごすきっかけとなるような講座ですので、ぜひご参加ください。
総合学部健康学科担当 聖稜リハビリテーション病院
理学療法士 山本 卓(たく)さん
■ふじえだアクティブクラブ ~地域のみんなで介護予防に取り組む通いの場~
住民主体の介護予防の輪を広げるため、ふじえだアクティブクラブの団体認定と活動の支援をしています。
アクティブクラブとして、現在32団体が住民有志や地域ぐるみで活動しています。
主な認定要件:
・介護予防に効果があると認められる活動
・1週間につき、おおむね1回以上の活動
・参加者数が10人程度
・新たな参加希望者の受け入れが可能
○アクティブクラブについてお気軽にご相談ください
・地元のアクティブクラブに参加(見学)してみたい
・アクティブクラブを立ち上げたいがどうすればよいか
・自分たちの活動をアクティブクラブとして認定してほしい など
■アクティブクラブに認定されると、市からのサポートが受けられます
○専門職のサポート
年2回(活動1年目は年4回)、理学療法士などを派遣。介護予防の助言や相談対応をします。
○補助金
活動立ち上げの経費(活動1年目)と、活動に使う会場の使用料を毎年補助します。
○情報共有・周知
研修・交流会を開催し、活動に役立つ情報共有やクラブ同士の交流の機会を設けています。
問合せ:地域包括ケア推進課
【電話】643・3225
<この記事についてアンケートにご協力ください。>