■豊かな学びで 笑顔をつなぐ
~子どもたち一人一人に寄り添った教育を~
本市では、子どもたちが夢や希望に向かって笑顔で生活できるよう、一人一人に寄り添った教育に取り組んでいます。未来の藤枝を担う子どもたちの学びを支える、本市の特色ある教育施策を紹介します。
◆未来を担う人材を育てる教育
近年、社会全体をはじめ学校教育を取り巻く環境が複雑化・多様化しており、子ども一人一人の学びに寄り添う教育が求められています。
そこで国は、法律改正を行い、令和3年度から段階的に学級編成を5年かけて40人から35人に引き下げるとしています。また、静岡県では、平成21年より全国に先駆けて小中学校の35人学級編成に取り組んできており、本市においても35人学級が導入されています。
さらに、本市では「人がまちをつくり、まちが人を育む」という視点で、一人一人に寄り添った教育を進めています。誰一人取り残さない「学び」を保障するため、子どもたちの多様なニーズに応じた支援や、ICT・英語など特徴的な学びの提供、教員の授業力や指導力などの育成を行い、子どもたちに最適な学びを提供できるよう取り組んでいます。
○~人とのつながりで学びは深まる~
将来に向かってより良い教育環境を整えていくために、人と人がつながっていくことが必要だと思います。それは、人との関係性の中で学びが深まっていくからです。子どもたちにとって、現在の学校は、友だちや教員・地域の人などさまざまな人と関わることで、学びをより豊かにしてくれる場でもあります。第2期藤枝市教育振興基本計画(教育大綱)の基本理念にもある「つなぐ」をぜひ実現してほしいですね。
静岡産業大学 スポーツ科学部 松永由弥子(ゆみこ)教授
専門は教育学、生涯学習学。
本市の行政サービス評価委員や子ども未来応援会議委員を務め、教育行政の評価や助言を行っています。
◆教師とともに児童生徒を指導・支援するスタッフ
~誰一人取り残さない教育を~
現在の学校教育では、教員のほかにさまざまな人が関わり、一体となって子どもたちを支えています。その一員として、「特別支援教育支援員・学校生活支援員」、「学校看護師」、「登校支援教室指導員」などのスタッフがいます。日頃より校長や教頭、担任などと連携を密にし、学校のさまざまな場面で児童生徒一人一人に適した支援を行っています。特別な支援を必要とする子どもを含め、すべての子どもたちの豊かな学びを保障する環境を整えるためには、スタッフの存在が必要不可欠となっています。
○登校支援教室指導員
欠席が長期化している生徒や、教室に入りにくさを感じている生徒の居場所として、令和4年度より全市立中学校に登校支援教室を設置し、「登校支援教室指導員」を配置しました。生徒の教室復帰に向けた学習指導や相談対応など、生徒に寄り添った支援を行います。登校支援教室の支援を通じて、社会的自立に向けたきっかけとなるよう取り組んでいます。
○学校看護師
市内の医療的ケアを必要とする児童生徒(医療的ケア児)が在籍する小中学校に、看護師免許を有する「学校看護師」を配置しています。保護者や主治医、学校と連携を図りながら、チューブを使った経管栄養やたん吸引などの医療的ケアを行います。医療ケア児の安全性を十分に考慮し、安心して学校生活を送る環境を整えています。
○特別支援教育支援員・学校生活支援員
本市では、平成13年度から支援員を配置し、現在、「特別支援教育支援員」と「学校生活支援員」が計105人います。主に、授業や生活面で児童生徒一人一人に合わせた個別支援のサポートを行います。学校生活の中で、担任と協力してきめ細やかなサポートをすることで、子どもたちが安心して学校生活を送ることにつながります。
next…特別支援教育支援員・学校生活支援員の1日に密着!
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