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自治体の皆さまへ

「放置竹林」を解消して豊かな森林を作ろう

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静岡県藤枝市

竹は繁殖力が非常に強く成長スピードも速いため、健全な森林や農地を侵食していきます。竹の侵食により、背の低い樹木や草などが駆逐され、山の地肌がむき出しになるほか、土砂災害の危険性が高くなるといわれています。
こうした放置竹林を解消するため、市では竹林所有者への支援や、竹林の利活用のための取り組みを行っています。

■竹林の現状
竹はこれまで、食用のたけのこや日用品の素材として非常に重宝されてきたことから、日本各地で多くの竹林が耕作されました。しかし、輸入たけのこやプラスチックの使用が増え、竹の需要が一気に少なくなり、後継者不足も加わり、管理されない竹林が拡大しています。本市でも各地で拡大傾向となっています。

・放置竹林が拡大すると、災害時に土砂崩れなどの災害につながる恐れがあります。
また、密集した竹林はイノシシなどのすみかとなり、農作物被害増大にもつながります。
・適切な整備により、災害を防ぐほか水源のかん養や地球温暖化の防止など森林の持つ機能の発揮につながります。
→竹林整備に関するご相談は、農林基盤整備課へご連絡ください

■竹林所有者への支援
○竹林対策事業費補助金
放置竹林の一定のまとまりを一度にすべて伐採し、植栽により樹木を植え替え、樹種の転換を行う竹林所有者や団体などに対して補助します。
補助内容:
(1)竹林の伐採経費の一部
(2)林種転換のための苗木代の一部
※事業実施には整備面積が1,000平方メートル以上あり、整備後に元の竹林に戻らないよう5年間管理していくことが条件です。

○森林環境譲与税を活用した取り組み
令和6年度から、「森林環境譲与税」を活用し公共施設などの重要インフラ周辺や、土砂災害警戒区域などの竹林を優先して整備し、自然災害による倒木や土砂崩れなどの被害防止を図る取り組みを開始します。竹林所有者と市が協定を締結し、初期の伐採費用を市が負担して整備します。
※実施箇所の地目が山林であり、整備後5年間の維持管理協定を締結する必要があります。

■竹林の利活用のための取り組み
○若竹刈り大作戦/メンマ作りワークショップ
市内団体の協力のもと、「若竹刈り大作戦」や、若竹を活用した「メンマ作りワークショップ」を毎年4月下旬~5月上旬ごろに開催しています。

メンマは若竹から作られています。
ご家庭で手軽に調理できるレシピを市ホームページで公開しています!

■その他の竹林や森林整備に活用できる県内の取り組み
○森の力再生事業
県は森林づくり県民税を財源に、森の力再生事業を実施しています。荒廃した竹林・森林を整備し、山崩れ・土砂災害の防止や洪水・渇水の緩和など「森の力」を再生させ、森林の保全につなげています。

問合せ:県志太榛原農林事務所
【電話】644・9243

○森林・山村多面的機能発揮対策
森林の多面的機能の発揮とともに、山村地域のコミュニティの維持・活性化を図るため、地域住民、森林所有者などが協力し、里山の保全や森林資源の利活用などの活動を支援しています。

問合せ:静岡県グリーンバンク
【電話】273・6987

各取り組みの詳しい情報は市ホームページで紹介しています。

問合せ:農林基盤整備課
【電話】643・3350

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