■袋井市の魅力をもっと知り 外国人ならではの視点で伝えたい!
第10代 袋井ほっと観光特使 メクリング・エマさん(浅名)
「袋井市は緑豊かで歴史も奥深く、とても魅力的なまちだと思います。その魅力を、外国人ならではの視点で市外、県外、そして国外の多くの方に伝えていきたいです」
そう語るのは、メクリング・エマさん・30歳。今年4月から、市の魅力を発信する「袋井ほっと観光特使」を外国出身者として初めて務めています。
◇日本への興味は幼少期から
エマさんは、米国・ボストンで生まれ育ち、日本語を習っていた姉の影響で、9歳の頃から自身も日本語の勉強を始めました。また、日本の文化にも興味が湧き、高校3年生で初来日し、大学時代は京都府の大学に1年間留学をしました。当時流行していたゲームに登場した「新選組」に心を奪われ、日本の歴史の研究に取り組んだ経験もあるといいます。
「新選組の歴史の深さにどんどん引き込まれていきました。ゲームを進める中で新たな発見がたくさんあり、ゲーム内での歴史が正しいのか自分で調べてみたり、大学での研究の題材にしたりしました。今でも新選組は日本の大好きな歴史コンテンツの1つです」
◇袋井市を知るため観光特使に
大学卒業後、エマさんは日本で就職し、国際交流員や企業での翻訳の仕事を経験。大好きな日本で、充実した日々を送っていました。
そんな、エマさんに転機が訪れたのは、今年1月。翻訳・通訳の求人募集をしていた袋井市内の企業に就職することが決まり、新たな生活拠点となる袋井市のことを知るため、袋井国際交流協会を訪れたときのことです。
「職員の方とお話している中で、市観光協会が『袋井ほっと観光特使』を募集していることが話題に上がり、自身が袋井市について勉強しながら、外国人ならではの新しい視点で、魅力を発信したら面白いのではないかと思い、とても興味が湧きました」
そして、職員の方の後押しもあり、エマさんは、『袋井ほっと観光特使』への応募を決意しました。
◇大衆の前での初司会に緊張
書類選考や面接を経て、今年4月、晴れて「袋井ほっと観光特使」に選ばれたエマさん。本市の歴史や文化、観光を学びながら、市内外でのイベントで観光PR活動に務めています。特に印象に残った活動は、7月に法多山で行われた「万灯祭」のステージイベントであったといいます。
「司会を務めたのですが、大勢の前で話すのは初めての体験で、とても緊張しました。そんな中、場を盛り上げるために思い切って冗談を言ってみたら、お客さんが笑ってくれたんです。皆さんを笑顔にできたことが嬉しくて、強い達成感を味わいました。同じ観光特使の有理さんと一緒に司会ができてとても楽しかったです」
◇発信したい袋井市の魅力
特使としての活動を始めて約半年。エマさんは、これからの活動への期待に胸を膨らませます。
「秋から冬にかけて、全国だんごまつりや、遠州三山の紅葉やライトアップなど、イベントが目白押しです。こうした魅力をもっと多くの人に伝えていけるよう頑張っていきます」
エマさんの今後の活動に応援よろしくお願いします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>