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輝くふくろいの人

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静岡県袋井市

◆目指すは世界大会で金メダル!さらなる高みを目指す若きサーファー
ジュニアサーファー 森舞果(まいか)さん(西同笠)

「同じ高さや勢いの波は1つとしてありません。それぞれの波に合った板やフィンなどの道具を選んで、うまく波に乗れたときが最高に楽しいんです」
大小様々な大きさの波が絶えず打ち寄せる同笠の海を眺めながらそう話すのは、森舞果さん・15歳。現役の高校1年生ながら、5月に中米・エルサルバドルで開催されたサーフィンの世界大会「ISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ」に日本代表として出場し、慣れない環境下にもかかわらず、約100選手中49位という結果を残しました(取材時、(一社)日本サーフィン連盟のショートボード13~16歳女子のランキング1位)。

◇実は想定外の「世界大会出場」
両親、母方の祖父がサーファーという環境に生まれた森さん。兄(プロサーファー・森大斗(ひろと)さん)の影響で8歳の頃からサーフィンに本格的に取り組むようになり、両親の指導の下、日々技術を磨いてきました。
13歳の時には公式戦初優勝。その後も数々の大会で実績を残しました。
そして今年4月、世界大会出場がかかった大会「ジュニアオープン選手権大会」で優勝し、見事世界への切符を手にしました。しかし、その心境は複雑であったといいます。
「自分の中では、世界大会に今年出場することは想定外でした。嬉しさももちろんありましたが、日本代表として日の丸を背負うプレッシャーの方が大きかったです」
世界大会まで残された時間はわずか2週間。喜びも束の間、現地の高温多湿な環境に慣れるため、サウナに通うなどすぐに準備を開始しました。

◇世界大会では驚きの連続
そして、弱冠15歳にして世界へ飛び立った森さん。世界大会では数々の驚くべき光景や体験があったといいます。
「まず、人の多さにびっくりしました。会場には、日本の大会とは比にならないほど大勢の選手や観客がいました。事前の練習でも人が多すぎて、思うように練習ができなかったですね。海水温も30度以上で、競技地点まで泳ぐだけでのぼせそうでした」
なかでも、一番、衝撃を受けたのは波の高さであると語ります。
「波も6メートルほどあり、さすがに怖さを感じました。でも、仲間からの声援を励みに恐怖心に打ち勝つことができました。普段はライバルの選手も、この大会では日本代表の仲間。喜び合ったり励まし合ったりできることは、世界大会ならではの魅力だと感じましたね」
仲間の励ましのおかげで自分らしいサーフィンを披露できたという森さん。世界の舞台でも、確かな手ごたえ感じたといいます。
「世界の選手とは、技術面で大きな差はないと感じました。漕ぐ力やスピードなどの細かい技術をさらに磨けば、より良い成績を残せるはずです。次は金メダルを目指します!」

◇もう1つの顔「モデル・森舞果」
サーファーとして飛躍を続ける森さんですが、実は「モデル」としても活動中。スポンサー企業の水着や小物などのモデルを務めています。
「サーファーとモデル業の両立はなかなか大変ですが、両方のファンの方から応援してもらえることは強みだと思います。モデル業を通して、サーフィンの魅力を伝えることができればと思います。また、地元の同笠海岸にもっと多くの人に集まってもらえるよう自分もできることをしていきたいですね」
世界での舞台を経験した森さんのマルチな活躍がますます期待されます。

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