■多様な性のあり方「LGBTQ」を知っていますか
LGBTQとは、性的少数者の総称で、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョニングという代表的な性的少数者の頭文字をとった言葉です。
市では、性的少数者が安心して暮らせるようさまざまな取組を行っています。令和4年度にスタートした静岡市パートナーシップ宣誓制度は、婚姻制度を利用できない性的少数者や事実婚のカップルの、生きづらさや困難の軽減を目的とした制度です。令和5年10月現在、31組の宣誓を受け付けました。宣誓者からは、「2人の関係を市に認めてもらえてうれしい」、「勤務先の福利厚生制度を使うことができる」といった声をいただいています。
また、性的少数者が自分らしく、安心して過ごせる居場所として、「にじいろカフェ」、「にじいろ成人式」などの運営や、当事者やその家族の皆さんの悩みや気持ちに個別に対応する「にじいろ電話相談」も開設しています。
さらに、企業向けには、性の多様性に関する企業ガイドラインを発行し、誰もが働きやすい職場づくりを推進しています。教育分野では、市立学校の教頭、こども園の園長に向けた研修なども実施しています。
そのほか、市民の皆さん向けには、市政出前講座を開催しています。子どもから高齢者まで、対象に合わせて分かりやすく行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
LGBTQを正しく理解し、アライ(ALLY=性の多様性の理解者・支援者)として、誰もが暮らしやすいまちを目指しましょう!
■「推し」自分らしくいられる場所「にじいろカフェ」
男女共同参画・人権政策課の小林佳奈(こばやしかな)です。私は、ジェンダー平等の推進や、性的少数者の居場所づくり事業、市民・企業向け講座などを担当しています。
性の多様性への無理解による偏見や差別により、当事者が生活の様々な場面で生きづらさを感じ、周囲から孤立してしまうことがあります。そんな時に、周りの目を気にせずに自分の思いなどを語れるのが「にじいろカフェ」です。
にじいろカフェでは、参加者の皆さんが自分らしくいられるよう、何でも受けとめる温かい雰囲気作りを大切にしています。参加した人から「次の開催日を心待ちにしている」などの言葉をいただくと、とてもうれしくなります。また、にじいろカフェは性的少数者だけではなく、家族や関心のある人なども参加することができます。
みんなが一人ひとり違いがあることを理解し、相手を尊重できる環境があれば、誰かと違うことを恐れず、自分らしく生活することができると思います。「すべての市民が安心して自分らしく暮らせる静岡(まち)」を目指して、その一歩として性の多様性への理解促進に取り組んでいきます。
※関連記事を本紙4、9ページに掲載
問合せ:男女共同参画・人権政策課
【電話】221-1349
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