文字サイズ
自治体の皆さまへ

オール香川でDXによるまちづくり(1)

1/19

香川県

DX(デジタルトランスフォーメーション)…デジタル技術を活用してビジネスを変革するもの

「人が輝く かがわのあしたをデザインする」の基本理念のもと、地域の課題解決を通じたまちづくりに取り組む官民共創コミュニティとして、2022年4月に「かがわDXLab」を設立しました。
ここには県とすべての市町、そして38社(2024年5月末時点)の民間事業者が参加しています。フィールドワークを通じて課題を抽出し、事業者や住民と対話しながら、実証実験を行い本格運用へつなげる。その一連のサイクルの中で、自治体と民間事業者が共に提供するサービスの質を高め、「DXによるまちづくり」を目指します。
特集では、かがわDXLabに設置されたワーキンググループ(WG)で取り組んでいる事業を紹介します。

■新たな観光・移動モデルでにぎわい創出!
●観光・移住促進WG
新たな移動手段として電動キックボードのシェアリングサービス(貸し出し)の実証実験を行いました。利用者にマイナンバーカードを活用してもらうことで、地域住民と観光客それぞれのニーズに応じた情報やクーポンを提供。クーポンの利用実績やキックボードの利用状況、安全性の検証などについて、得られたデータに基づき分析し、新たな観光・移動モデルの開発につなげます。

◇[実証実験(終了)]電動キックボードシェアリングサービス
2024年4月4日から6月4日の2カ月間、高松市内で電動キックボードシェアリングサービスの実証実験を行いました。JR高松駅や栗林公園、ホテルなど、高松市内の9カ所に電動キックボードの貸し出しや返却ができる専用駐輪場(ポート)を設置し、30台の電動キックボードを運用。利用者が、実証用の「LINE」公式アカウントに友達登録した上で、専用アプリにマイナンバーカードを登録すると、地域住民、観光客それぞれのニーズに応じた観光情報や割引クーポンが提供される仕組みです。

《利用の流れ》
(1)LINE公式アカウントを友だち追加
LINE公式アカウントから、香川県の観光情報・交通情報などを提供

(2)マイナンバーカード認証、クーポン配布
地域住民と観光客を識別し、それぞれの属性に応じた各種サービスの割引クーポンなどを配信

(3)電動キックボード利用
電動キックボードの利用実態や移動データなどを分析

《検証内容》
・利用者の属性(地域住民、観光客)に応じた観光情報の発信や割引クーポンの提供
→マイナンバーカードを活用した観光振興
・移動場所やクーポンの利用状況などのデータを収集
→新たな移動手段として地域に受け入れられる可能性の度合い

《今後の展望》
試乗会の反応や実証実験の利用状況を見ると、電動キックボードへの関心の高さがうかがえました。今後、利用予約とマイナンバーカードの登録方法の簡素化、香川県の観光状況に合わせた利用促進につながる有益な情報発信、運営体制や収益性などを検討し、シェアリングサービスの事業化につなげていきたいです。
株式会社穴吹ハウジングサービス
古家 和樹さん

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU