■「HSC」とは、生まれつき敏感で繊細な子どものことを指します。
「繊細さん・敏感さん」と言われる大人は「HSP」子どもは「HSC」と言われます。これは生まれつき持つ性格的な特性で、アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士によって名付けられました。
全人口の5人に1人が該当し、人よりも刺激に敏感で、疲れやすくなってしまう大人や子どものことです。HSP・HSCは「特性」であり、病気や障害とは別の心理学的な概念なので、治すべきものでも、直るものでもありません。
アーロン博士は、HSP・HSCには「DOES(ダズ)」という4つの特徴があると言っています。
〔D〕物事の考え方が深い
(Depth of processing)
〔O〕刺激に敏感である
(easily Overstimulated)
〔E〕共感しやすい
(Emotional responsiveness)
〔S〕感覚が鋭い
(empathy and sensitive to Subtle stimuli)
◆HSCとは、上記の4つすべてに当てはまることが条件です。そして、同じHSC「繊細で敏感な子ども」でも、どのような刺激に影響を受けやすいかは違っています。
▽どう接したらいい?具体的な対処法
・子どもの話を聞いてあげる
・失敗したときは、強い口調で叱らないで
・本人のやり方やペースを尊重しよう
・具体的に相手にしてほしいことを伝える
・健康管理を大切に
・自己肯定感を伸ばすような経験をさせよう
HSCとは、障害でも病気でもなく、生まれもった子どもの個性です。どんな特性を持っていようとも、子どもの個性を認めること。その個性に合わせて接してあげることが必要ではないでしょうか。親がありのままの子どもを認めて、受け入れてあげること。それが一番、子どもが健やかに成長する土台になっていくのではないでしょうか。
問合せ:生涯学習課
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