核家族化が進み、地域との関わりが希薄となっている今、子どもたちが安心して過ごせる「居場所」が身近になく、孤立することがあります。
特に子どもたちが孤立しやすい放課後の時間を、家庭でも学校でもない、「新たな居場所」である地域で過ごすことで、信頼できる大人や仲間との社会性を身に付けることができます。
市では、地域の中で、子どもが気軽に立ち寄り、さまざまな関わりを通じて自分の居場所だと感じられる居場所づくりの支援を行っています。
■「こどもの居場所」とは
食事の提供や学習支援、多世代交流、体験活動などによって、孤立や孤食を防止し、地域の大人たちとの交流を通して、子どもたちが自分らしく過ごすことができる場所のことです。
子ども1人だけでの参加も可能で、この場所にいることで、ありのままの自分になれたり、自分に対する肯定感を感じられたりすることができます。
■こどもの居場所づくり事業
市は、市社会福祉協議会に委託し、こども食堂など、地域の居場所づくりやその活動をサポートしています。
また、個人や団体、さらに活動に関心のある企業などをつなげるネットワークを構築し、安心して住みやすい地域づくりをめざしています。
「居場所を立ち上げたい」「何か協力したい」など、興味や関心がある人はお気軽にご相談ください。
■「こどもの居場所」ってこんなところ
◇こども食堂
・食事を無料または低額で提供
・ごはんの準備や片付けの手伝い
など
◇体験活動
・季節の行事やイベント
・公共機関を利用した外出
など
◇学習支援
・宿題や勉強のサポート
など
◇居場所の提供
・子どもたちが安心安全に過ごせる、心地よい居場所づくり
など
・市内のこども食堂の様子…子どもたち自身で、準備や配膳、片付けの体験もできます
■「こどもの居場所」QandA
Q1:参加できるのは子どもだけなの?
A1:18歳までの子どもや保護者、高齢者など、どなたでも参加できます。
※参加される前に、事前に開催日をご確認ください。
Q2:利用料はかかるの?
A2:ほとんどは無料で利用できます。
食事や体験の材料など、一部低額の負担がある場合もあります。
Q3:放課後児童クラブとは何が違うの?
A:放課後児童クラブは、保護者が就労などで昼間に家庭にいない、市内の小学校に就学している児童に対し、放課後や長期休業日に家庭に代わる生活の場を提供する事業です。
「こどもの居場所」は、年齢・地域などに関係なく利用可能で、地域のボランティア団体が運営しています。
問合せ:
・市社会福祉協議会【電話】63・1014
・子育て支援課【電話】73・3016
■みとよの「こどもの居場所」
◇学習支援
放課後に小学生が集まり、宿題や昔ながらのゲームをしています。なかでも、子どもたちが楽しみにしているのは「おやつの時間」です。専用の通貨を使用し、子どもたちなりに工夫してお菓子を買い、お金の使い方を勉強しています。
・おやつを選びながら、お金のやりくりを学びます
ひまわりるーむ代表
林 あつ子さん
「子どもたちが少しでも「ホッと」できて、大きくなっても、いつでも戻ってこられるような居場所になればいいなと思います。」
◇こども食堂
栄養や空腹を満たすだけでなく、多くの人と食卓を囲んでコミュニケーション力も身に付けられる「こども食堂」を毎週金曜日に実施しています。
季節の野菜や果物を使って、管理栄養士が調理しているのでバランスも整っています。
子どもだけでなく、親子での参加も可能です。
こどもサニーハウス代表
片野 牧(まき)さん
「自分の好きなこと、得意なことをしっかり認めることで子どもたちの自信につなげていきたいと思っています。」
■「こどもの居場所」利用者の声
◇利用している子ども
・いろんな年齢のお友だちと遊べて楽しい!
・スタッフに今日の出来事を話す時間が楽しい!
箱の中身当てゲームなどをして、みんなで交流
◇ボランティアスタッフ
・子どもたちの明るく楽しそうな表情を見ると、それを守っていきたいと思います
◇利用している子どもの保護者
・みんなで食べると、普段食べない野菜も食べてくれて助かります。
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