市では、公共施設の「再配置」に積極的に取り組んでいます。公共施設が抱える問題を考えるとともに、地域や民間の協力で新たに生まれ変わった公共施設を紹介します。
平成18年に、7つの町が合併して誕生した三豊市は、合併により、それぞれの町が保有していた用途の同じ施設が、市内に多数存在しています。
さまざまな施設が身近にあることは便利である一方、維持するためのコストや老朽化した際の解体・建て替え費用など、大きな税負担を担っていることになります。
市の公共施設は、昭和40~50年代の高度成長期にかけて一斉に整備されており、近い将来、これらの施設は老朽化が進み、建て替えの時期を迎えます。そうすると、税負担が大きくなり、市の財政が圧迫され、本来行わなくてはならない教育や子育て支援、福祉などに十分な予算が配分できなくなる恐れもあります。
令和4年2月には、市議会において「公共施設再配置特別委員会」が設置され、市と市議会とが一体となって公共施設の再配置に取り組んでいます。
今後も自立したまちを持続的に経営していくために、将来の公共施設のあるべき姿について、共に考えてみませんか。
■公共施設って?
「公共施設」とは、市が保有している施設などのことをいいます。
市役所・学校・公民館・図書館など、いわゆる「ハコモノ」と呼ばれる建物系公共施設のほか、道路・水路・公園などの「インフラ」も公共施設に含まれます。
◇公共施設とは
インフラ:道路、水路、公園など
ハコモノ:市役所、学校、公民館、図書館など
■公共施設はどれくらいあるの?
現在、市には400を超える公共施設があります(道路・公園などのインフラを除く)。
建物の延べ床面積は約39万平方メートルで、市民1人当たりに換算すると、6.3平方メートルの公共施設を保有していることになります。これは、全国平均の3.4平方メートルを大きく上回っています。
◇築年数別における延床面積の割合
参考:令和4年度固定資産台帳
■今のままだと何が困るの?
市の公共施設の6割以上が、築30年を超えています。
現在の公共施設数を維持したまま、主要な建物を耐用年数に応じて建て替えを行うと仮定すると、今後40年間で約1,826億円の費用が必要となります。
公共施設の維持費の増額が見込まれる一方で、人口減少や高齢化により、税収の減少や社会保障費の増大などが予想され、これまでと同じように公共施設を維持していくことは厳しい状況になってきています。
そこで求められるのが、公共施設の再配置です。
■公共施設の「再配置」って?
公共施設の在り方を見直し、その適正な配置および効率的な管理運営を行うことを再配置といいます。
例えば、複数の公共施設の機能を統合する「複合化」や、官民連携を取り入れた「建て替え」、行政目的が終了した「施設の売却」などが挙げられます。
必要な機能はできるだけ維持しながらも、公共施設の総量を減らし、持続可能な行政サービスを実現することを目標としています。
■市内で土地などをお探しの人はいませんか?
市ホームページで、売却が可能な市有地などの情報を公開しています。
掲載しているものについて購入を希望する場合は、公共施設再配置推進室までお問い合わせください。
情報は随時更新していますので、ぜひご活用ください。
※売却を行う際は、契約条件や予定価格などを定め、原則として一般競争入札による売却を行います。
※購入希望があった土地は、必要に応じて測量や境界確定・不動産鑑定を行い、売却できるように準備を進めていきます。これらには、数カ月程度の期間を要することがあります。
問合せ:公共施設再配置推進室(管財課内)
【電話】73–3003
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