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じんけん探訪(103)

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香川県三豊市

■インターネットと人権
市が2022年(令和4年)に実施した、人権・同和問題についての意識調査では、「あなたが特に関心のある人権課題は?」という問いに対して、「インターネット」「障害者」「子ども」が上位でした。特徴的なのは、インターネットをよく利用する世代ほど、ネットに関する人権問題に関心が高いことです。ネットやSNSに関することは、今後も注視していくべき人権課題と言えます。

■法整備の背景にあるもの
インターネット社会における差別の悪質化・深刻化(部落問題に関するデマや偏見など)を解消するため、2016年(平成28年)に部落差別解消推進法が制定されました。
しかし問題なのは、現実社会で規制している身元調査や部落差別を助長するような繊細な情報が、ネット上では平気で暴かれ、さらけ出されていても、現行法では止めることができないことです。あるユーチューバー(※)が、法の隙間を突いて、公然と差別を助長・誘発するような動画をネット上に公開する差別事案も発生しています。
※ユーチューバー…動画配信サイトYouTubeで自主制作の動画を継続的に公開している個人や組織

■正しい利活用のために
情報化社会の中、さまざまなデマが飛び交っていますが、それが誤った情報だと知るまで、その情報は本人にとって真実であり事実です。
また、情報伝達の速さと情報量が膨大であり、簡単に手にしてしまう危険性をはらんでいます。決して、誤った情報を信じたり、惑わされたりしないためにも、情報リテラシー(※)や人権教育、社会啓発が必要です。

■家庭でのルールが被害を防ぐ
子どもたちのインターネットにおける被害や加害を未然に防ぐために、保護者が子どものネット利用状況を確認することや家庭内のルールを確立することは重要です。

■人と人のつながりを大切に
インターネット上の人権侵害は、私たちの社会に暗い影を落としています。法整備などの進展と同時に、人と面と向かって話し合い、お互いを理解し共に生きていくという、人と人がつながり合える関係を築いていくことも大切だと考えます。
※情報リテラシー…情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のこと

問合せ:人権課
【電話】73・3008

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