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自治体の皆さまへ

子どもの健康相談室

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香川県土庄町

■子宮がんワクチンのキャッチアップ接種には期限があります
〜平成9年度から平成17年度生まれの女性の方へ〜
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生

子宮頸がんは、「マザーキラー」とも呼ばれます。子育て世代でもあり、自分のやりたい夢や希望に向かってまい進したい20〜30代で罹患率が高く、日本では年間約1万人の女性が新たに子宮頸がんと診断され、罹患率も年々増加傾向にあります。また、年間約3千人が亡くなっています
子宮頸がんの発生には、ヒトパピローマウイルス(HPV)が深く関わっており、HPVが長期に感染することでがんになると考えられています
HPV感染を予防するためのワクチンがあります。世界的に広く安全に接種されており、先進国では子宮頸がんの発生は大きく減少しています。⦆日本でも、ワクチン接種後の慢性疼痛などで自治体の勧奨が中止されていた時期がありましたが、安全性や有効性についての研究が進み、令和4年4月から勧奨が再開され、合わせてキャッチアップ接種として、接種の機会を逃した方への公費負担での接種機会が設けられました
平成9年度から平成17年度生まれの女性は、令和7年3月までの接種については自己負担なくHPVワクチンを接種できます。ただし、HPVワクチンは3回接種が必要であり、完遂まで6カ月かかります。そのため、令和6年9月中に接種を開始しないと完遂できなくなってしまいます。もちろん、この時期を超えても、自己負担での任意接種は可能です。小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女の子は、自己負担なしで接種できます
子宮頸がんは、かなり若いうちにかかる可能性の高いがんなので、人生に大きな影響を与えます。ただ、ワクチンで予防できる可能性の高いがんです。検診での早期発見と合わせて、ご自身の健康のために今一度検討してみましょう。

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