■子宮がん「定期予防接種のワクチンが新しくなりました」
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生
現在、赤ちゃんの予防接種は、生後2か月から開始されています。ワクチンで予防できる病原体の数も増え、自己負担なく接種できるワクチンで予防できる感染症は現在14になりました。
この中には、生まれて早い段階で免疫をつけておくことで感染を防ぐ必要があるものが多く、14のうち乳児期に開始するものが9つあります。1つは飲むワクチンですが、それ以外は注射です。
痛い思いをするのは1回でも減った方がよい。一度に複数の病原体に対しての免疫がつけられると、注射を忘れてしまって免疫がつくのが遅れるなどの不利益を被る可能性が減らせる。ワクチンの種類や接種時期の混乱なども減らせる。こうして、複数の病原体に対してのワクチンが混合された、混合ワクチンが開発されています。
令和6年4月以降に生後2か月になり、予防接種を開始する赤ちゃんたちからは、ジフテリア+百日咳+破傷風+ポリオの四種混合にHib(インフルエンザ菌b型)を混合した五種混合の接種が開始されました。これで、注射の数が1種類、4回分減ることになります。
また、肺炎球菌ワクチンも、カバーできる菌株の数が増えて、これまで13種類だったものが15種類になりました。
ワクチンで予防できる感染症は、自然にかかると、重症化したり重い合併症が起こることがありますが、ワクチンではそれより安全に免疫を得ることができます。予防接種の時期がきたらなるべく早く開始するようにしましょう。
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