■DMATについて
DMATとは、「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されています。
災害派遣医療チームDisaster Medical Assistance Teamの頭文字をとって「DMAT(ディーマット)」と呼ばれています。
医師・看護師・業務調整員(医師・看護師以外の医療職および事務職員)など1チーム5人前後で構成され、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性をもった、専門的な訓練を受けた医療チームです。阪神・淡路大震災では初期医療体制の遅れがいわれており、平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば、救命できたと考えられる「避けられた災害死」が500人存在した可能性があったと後に報告されています。同震災で災害医療について多くの課題が浮き彫りとなり、この教訓を生かし、各行政機関、消防、警察、自衛隊と連携しながら救助活動と並行し、医師が災害現場で医療を行う必要性が認識されるようになりました。
「一人でも多くの命を助けよう!」と厚生労働省は、災害派遣医療チーム、日本DMATを平成17年4月に発足させました。
現在、全国に1,773チーム、高知県内に18病院の44チームがあり、東日本大震災では6チーム、熊本地震では14チームが派遣されました。
高知県でも「日本DMAT」以外で、南海トラフ地震を見据え「高知DMAT」を創設、県内に限って出動するチームを創設し現在13病院の17チームがあります。これ以外のいろいろな関係機関においても、手を取り合い皆さんの命を必死で守ろうという活動が続いています。
問い合わせ:仁淀川町役場総務課 危機管理室 防災アドバイザー 西森 冨士夫
【電話】35-0111
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