■糖尿病の予防を行いましょう!
◇教えて!稲田先生~糖尿病のトータルケアについて~
幡多管内糖尿病対策検討会委員の稲田昌二郎医師(大野内科院長)に糖尿病と高血圧の関係についてお話を伺いました。
Q.糖尿病とはどのような病気なのですか?
A.糖尿病とは、血糖値が高くなる(高血糖になる)病気です。
Q.糖尿病になるとどうなりますか?
A.糖尿病になる(高血糖が続く)と、全身の血管が傷つき動脈硬化が進行するため、脳梗塞や心筋梗塞といった病気が起こりやすくなります。
Q.糖尿病にならない・悪化させないためにはどうしたらよいですか?
A.血糖の管理はもちろん、それ以外の問題(高血圧・脂質異常症・肥満・喫煙など)もあわせて行う「トータルケア」が大切です。また、糖尿病患者の約7割が高血圧症を合併しているため、血圧管理は特に重要です。糖尿病の3大合併症である網膜症や腎症は、血圧が高いと進行しやすいことが分かっています。
◇糖尿病性腎症重症化予防事業を実施しています
市では、高知県が策定した「高知県糖尿病性腎症重症化予防プログラム」に基づき、保健指導を行っています。対象者には市の保健師が連絡しますので、ご協力をお願いします。
対象者:40歳以上の国民健康保険被保険者のうち(1)~(3)のいずれかを満たす方
(1)糖尿病の可能性があるが、未治療の方
(2)糖尿病の治療を中断している可能性のある方
(3)糖尿病の治療中であるが、腎症が重症化するリスクの高い方
令和4年度の四万十市の新規人工透析患者のうち、約4割の方が糖尿病性腎症を発症しています。糖尿病の治療とともに、家庭血圧を測るなど、管理していくことが大切です。
▽糖尿病の3大合併症
(し)神経の障害:糖尿病神経障害
(め)目の障害:糖尿病網膜症
(じ)腎臓の障害:糖尿病性腎症
問合せ:(市)健康推進課 健康増進係
【電話】34-1115
■食の案内人《健康づくり編》
新年度を迎え、新しい環境になじもうと心も身体も一生懸命になり、そろそろ疲れが出てくるころかもしれません。バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスに負けない身体づくりをしていきましょう。
心身の疲れを和らげる栄養素には、鉄やカルシウム、ビタミンB群、ビタミンCなどがあります。今回は、カルシウムや鉄が多く含まれる小松菜を使った副菜を紹介します。
◇小松菜のさっぱり塩こんぶあえ(所要時間:約15分)
▽材料 3~4人分
・小松菜…1袋(約400g)
・ツナ缶…1缶
・卵…1個
・塩こんぶ…15g
・レモン汁…大さじ1/2
▽作り方
(1)小松菜はゆでて水気を絞り、2~3cmの長さに切る。
(2)フライパンで卵を炒め、炒り卵をつくる。
(3)ボウルに(1)・(2)・ツナ缶・塩こんぶ・レモン汁を加えてあえる。
※好みに応じて、レモン汁を増減してください。
▽栄養成分 1人あたり
・エネルギー…118kcal
・たんぱく質…9.3g
・ビタミンC…53mg
・食塩相当量…1.2g
酸味のあるレモン汁を加えるのがポイント。小夏やゆずの果汁でもおいしく作れます。味のアクセントにもなり、柑橘類の果汁に多く含まれるビタミンCには、鉄の吸収率を高めてくれる働きもあります。
四万十市立市民病院 管理栄養士 山脇蓉子
■健康年齢通知を確認していますか?
健康年齢とは、健診結果から統計的に判定するもので、健康状態をわかりやすく理解できる指標です。特定健診を受診した方に、健康年齢通知を3月末ごろ送付していますので、通知に記載してある改善のアドバイスを実践し、健康な体づくりに努めましょう!
また、通知に記載されている健康年齢が実年齢よりも低い場合は、現在の習慣を維持しましょう。
◇特定健診は毎年必ず受診しましょう!
※現在通院している方も特定健診の受診対象者です。
問合せ:(市)健康推進課 健康増進係
【電話】34-1115
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