1月1日に発生した能登半島地震では、11万棟以上の住家被害があり、今もなお多くの方が避難所生活を強いられています。能登半島地震の被災者支援として、6月末までに9名の職員を派遣しており、避難所運営業務などに従事してきました。
高知県でも南海トラフ大地震が到来することが予測されています。この機会に自身の備えを見直してみませんか?
◆高知家の南海トラフ地震への心得8カ条
一、古い住宅を耐震化しよう
二、家具などの転倒防止対策を実施しよう
三、津波から身を守ろう
四、ハザードマップや最寄りの避難場所、避難所の確認をしておこう
五、備蓄をしっかりやっておこう
六、避難所の開設・運営が自分たちでできるようにしておこう
七、自主防災組織の活動に積極的に参加しよう
八、お年寄りや障害のある人などを積極的に支援しよう
「高知県南海トラフ地震に備えちょき」から抜粋
4月17日には、豊後水道を震源とする最大震度6弱の地震が発生し、市内でも震度4と近年経験のない揺れを感じました。
南海トラフ巨大地震では、震度6弱以上の地震が1分以上続くと言われています。地震発生後の想定をしておき、いざという時に動けるようにしましょう!
■[地震発生直後]まずは、身を守る!
◇家の中にいるとき
台所や居間では、頭を守って身を低くする。
寝室では、ドアを少し開け、布団にくるまって身を守る。
◇外にいるとき
看板や自販機など危険なものを避け、安全な場所に逃げる。
自動車等の運転中に地震が発生した場合は、ハザードランプをつけて広い場所へ停車する。
◇海や河口付近の川の近く
揺れがおさまったら、津波に備え高台や津波避難タワーに避難する。
■[地震発生後]皆の助け合いが不可欠!
災害の被害を少しでも軽減するためには、「自助・共助・公助」の取り組みが大切です。
地震発生後、市でも避難所開設を行いますが、行政の支援が行き届かない場合もあり、被災した方々で助け合いながら、避難所を運営していくことも必要となります。
◎一部の避難所では、地震の揺れを感知し、避難所の鍵を置いた防災ボックスが自動で開錠します!
◆皆で助け合うために、備えましょう!
◇非常用持ち出し品(防災リュック)
非常用持ち出し品とは、地震の後、安全に避難するために持ち出す必要最低限の荷物です。
身軽に避難できるよう、必要な物品や貴重品のみリュックなどに入れ、逃げ出すときの通り道や目につくところ、枕元などに置いてください。
◎ヘルメット、運動靴、懐中電灯、携帯ラジオ、電池、現金、貴重品、薬、飲食物、マスク、トイレ袋、スマホ、液体ミルク など
◇個人用備蓄
水、食料、携帯トイレなどを最低でも3日分、可能であれば7日分用意しましょう。
・水は1人1日3ℓ必要(3ℓ×7日時:21ℓ/1人)
・携帯トイレは1人1日5回分(5袋)必要(5回×7日時:35袋/1人)
◎飲料水、米、乾麺、缶詰、レトルト食品、粉ミルク など
■[避難生活]避難生活での注意点を知っておく!
◇在宅避難
在宅避難とは、自宅の倒壊や火災、浸水などの危険性が無い場合に、そのまま自宅で生活を送ることです。
▽行政からの支援が必要な場合は避難所に連絡を!
自宅で生活を行うことができるが、物資の支援や断水等でトイレのみ使用したい等の希望がある場合は、支援を希望する避難所のスタッフにご連絡ください。
◇避難所での生活
在宅避難が難しい場合は、避難所での生活となります。
避難所では多くの方が一緒に生活するため、スタッフの指示やルール、マナー等を守り、以下のことに注意して過ごしましょう。
▽集団生活での協力
「避難所運営マニュアル」など避難所のルールを守り、よりよい環境になるよう、みんなで協力しましょう。障害のある方や高齢者、妊婦、子どもなど援助を必要とする方への配慮も大切となります。
▽感染症の流行
避難所では多くの方が過ごすため、感染症が流行しやすくなります。マスクや消毒液など、感染症対策をして過ごしてください。
▽エコノミークラス症候群
避難所の狭い空間で動かず生活をすると、血行不良となり、血栓が肺の静脈に詰まってしまうことがあります。体を意識して動かし、予防しましょう。
被災後は、しばらくの間は避難所では混乱が続き、避難者の希望に沿えない場合があります。
多くの方が集団生活を行うことになるため、事前に避難所の運営方法について地域で考えておくなど、皆さんで過ごしやすい環境にしましょう!
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