■実家じまい、準備は進んでいますか?
実家じまいとは、実家の両親が施設に入所したり亡くなったりした場合などに、誰も住まなくなった実家の売却や処分をおこなうこと。大切なお家を放置空き家にしないためには、早めの準備が大切です。
相談窓口に寄せられるお家の相続や実家じまいのご相談について、空き家相談員がお答えします。年末年始などご家族が集まる機会を利用して、お家の未来について話し合ってみてはいかがでしょうか。
◇ご相談事例(1)
母が施設に入っていて、実家が2年以上空き家状態です。月に数回は窓を開けたり、水回りを使うようにしています。ただ、母が戻ってくる可能性は低く、相続しても家族が将来住む予定はないので、いずれ空き家になってしまうのが心配です。どうしたらいいでしょうか?
◇空き家相談員より
まずはお家を将来どうしたいか、空き家になる前にご家族で話し合っておくことがとても大切です。空き家活用の選択肢は、(1)譲る(2)売る(3)貸す(4)家族で使う(5)解体するの5つです。ご家族が使わなくても、ご近所の方や親戚が使ってくれることになり助かったという事例もあるので、前もって相談しておいても良いかもしれません。
また、令和6年4月1日から相続登記の申請が義務化されます。相続人が複数人いると手続きに時間がかかる場合もあるので、早めに確認しておきましょう。
◇ポイント
(1)家族で話し合っておく
(2)ご近所や親戚の方にも相談してみる
(3)相続登記の手続きを確認する
空き家相談員タナベ:空き家はびっくりするほどあっという間に老朽化します。長く引き継いでいただくためにも、早めの決断をおすすめします。
◇ご相談事例(2)
両親が元気なうちに実家をどうするか話し合っておきたいんですが、将来もし売却する場合、本当に売れるのか、いくらで売れそうか気になっています。もし売れたとしても相続登記や荷物処分、税金など出費がかさむことも心配。お金の相談もできますか?
◇空き家相談員より
お家が売れるかどうかは立地条件やお家の状態、価格などによって変わりますが、売れやすい空き家の特徴は「すぐ住める状態である」ということです。そのため、空き家になって放置せず早めに決断できるかどうかが分かれ目といえます。買い手側に修繕費がかかる場合は、100万円以内におさまると売れやすい傾向があります。
お家の予想売買価格や、売却時にかかる費用の概算は「おねだんシミュレーションソフト」を使って割り出すことができます。補助金制度もご紹介しますので、ぜひー度ご相談ください。
◇ポイント
(1)おねだんシミュレーションを依頼する
(2)補助金制度を調べる
空き家相談員タナベ:特に水回りはたった1年で配管がダメになることもあります。費用も高額になりやすいので要注意。
*ご相談内容は実例をもとにー部編集しています。
実家じまいに役立つ情報や、空き家活用について詳しく分かる資料を無料で差し上げます。
相談員が常駐しています〜相談無料〜
(ー社)土佐市観光協会 空き家相談窓口
【電話】088-881-3359【メール】info@tosacity-kankou.com
営業時間:8:30〜17:30(土日祝営業)
定休日:年末年始
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