よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。
■植物づくし
ミヤジ(横倉山自然の森博物館の活性化)
こんにちは、横倉山自然の森博物館の活性化ミッションのミヤジです。
昨年1年間は朝ドラの関係もあり、高知県がフューチャーされた1年でしたね。朝ドラ主人公のモデルになった植物学者、牧野富太郎博士は、越知町の隣町である佐川町のご出身です。牧野博士は、若いころから何度も横倉山に植物調査に訪れていたことが分かっています。たくさんの標本を集め、記録を残し、研究を重ねたその功績は当館でも紹介しています。
そんなゆかりの地であることを知って、横倉山やふもとにある博物館にも県内外からたくさんの方が来てくれました。博物館は、多い日には1日200人近くのお客さんがいらっしゃることもありました。団体客の方には館内案内を求められることも多いため、それを担当する私たち学芸員もめまぐるしい忙しさでした。
要望があることを想定して、昨年1年間は毎月開催する講座も、ほとんど植物に関する内容で組み立てをしました。時には県外から参加するお客さんもおり、さまざまな出会いがありました。
また、企画展示室では、牧野博士について紹介した展示を組みました。この企画展は、3月3日(日)まで開催していますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。
特に見ていただきたいのは、牧野博士が横倉山で採取した植物標本の展示です。そのどれもが採取されてから100年以上経過しています。
大切に保管すれば標本は何百年も維持することができます。それらを見て当時に思いをはせてもらえればと思います。
■キャンプ場清掃で思うこと
エビハラ(観光振興)
町内の無料キャンプ場の清掃活動に、企画課所属の地域おこし協力隊で取り組んでいます。
仁淀川が間近に流れる、黒瀬・日ノ瀬・本村・小浜・宮の前公園の5カ所、隔週で実施しています。
川原に落ちているごみは、プラスチック類・ペットボトル・缶など、どれも自然に分解されるには長い時間がかかります。そのままにしておくと環境に悪いものばかりです。
月に2回拾ったものを合わせると大きなごみ袋で約3袋分もあります。
特に、流出したプラスチックごみは、紫外線などで、5mm以下になっても自然分解することはなく、数百年間以上もの間、自然界に残り続けると考えられているそうです。
マイクロプラスチックが世界中の海に浮遊、堆積していると考えると海に住む生物の影響は計り知れません。
さて、越知町を流れる仁淀川も、いの町、日高村、土佐市を流れ太平洋に流れ込みます。私たちの活動が、持続可能な社会に貢献できれば幸です。
最後に、以前感銘を受けた言葉をご紹介します。
シンク・グローバリー、アクト・ローカリー
(訳)「地球規模で考え、足元から行動しよう」
私たちが住む町から、世界を考えてみるのもいいですね。
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